2016年 06月 06日
スピカが繋ぐ輪
先日、11歳を迎えたユキヒョウのスピカの誕生日会を行いました。
このイベントでは熊本地震被災園館への支援活動として会場に募金箱を設置しました。(通常は動物園入口に設置してあります)
また「まもろうプロジェクト-ユキヒョウ-」様より、「ユキヒョウのうた」CDとポストカードをチャリティ販売していただきました(売上金はすべて募金箱へ入れさせていただきました)
皆さまの温かいご支援ご協力、誠にありがとうございました。
4月に熊本市動植物園から避難してきて、早一ヶ月。
この日のために、ユキヒョウの研究者である京都大学の木下さんや、
熊本市動植物園のスタッフの方も駆けつけてくださることに!
そして、楽しみに迎えた当日。
朝から土砂降りの雨.......
園内のお客さんもほとんどおらず...
果たしてイベントにどれだけのお客さんが来てくださるのか...
不安が募ります。
しかし、そんな私たちの不安を吹き飛ばすように、
イベント開始時刻前には続々とお客さんが会場に来てくださいました!!!
満員の会場の熱気の中、イベントは始まりました。
まず、ユキヒョウの研究者である木下こづえさんより、
ユキヒョウとはどんな動物なのか、また、木下さんのチームがユキヒョウの生息地であるインドで撮影された野生のユキヒョウの狩りの映像なども織り交ぜ、ユキヒョウの様々な姿をご紹介いただきました。
ユキヒョウは標高の高い山(2000~6000m)に住んでおり、急斜面を見事に下りながら獲物を追いかける姿はとても興味深く、お客さんも見入っていました。
ユキヒョウは、温暖化の影響や毛皮目的の乱獲などで生息数が減少しています。
また、その一方で家畜を襲ったりと、人との軋轢も問題となっています。
スピカを通して、そのような現実にも少しでも目を向けていだければと思います。
次に、熊本市動植物園の松本さん、伊藤さんより、園の被災状況や全国の動物園水族館からの支援の話、またスピカの生い立ちなどもお話しいただきました。
熊本市動植物園は現在は開園していませんが、スタッフさんたちの日々の業務は変わりません。
「ただ違うのはお客さんがいないこと。それは寂しいです。
けれど、全国の関係者からの支援には本当に励まされました。」
そう話されたことが印象に残りました。
このイベントでは熊本地震被災園館への支援活動として会場に募金箱を設置しました。(通常は動物園入口に設置してあります)
また「まもろうプロジェクト-ユキヒョウ-」様より、「ユキヒョウのうた」CDとポストカードをチャリティ販売していただきました(売上金はすべて募金箱へ入れさせていただきました)
皆さまの温かいご支援ご協力、誠にありがとうございました。
熊本市動植物園の一日でも早い営業再開を願っています。
その後は、当園飼育員によるスピカのガイドとバックヤード(寝室)見学。
降りしきる雨の中、最後までたくさんのお客さんにご参加いただきました。
足元の悪い中ご参加いただいた皆様、そして、木下さん、松本さん、伊藤さん、
本当にありがとうございました。
スピカが繋いでくれた人の輪を感じられる、素敵なイベントとなりました。
(獣医師 もりた)
by omutazoo
| 2016-06-06 14:57