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先日のブログにあったように現在ツキノワグマ「ツッキー」の展示場の改造を行っています。
今回は第二弾、木登り丸太を設置しました。

『建築/デザイン murata』の村田さんにおいでいただき、完成したものが写真右の垂直に建った丸太です。
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ツキノワグマは木登りが得意で、木に登って実のなった枝を前肢で手繰り寄せて折り、食べ終わった枝をお尻の下に敷きます。
こうやってできたものをクマ棚と呼びます。

ということで、木登り行動を再現するべく村田さんの協力のもと作成に至りました。

また、コンクリートの床では爪がなかなか削れないため、丸太を多く設置し爪をかけることで自然と削れることも期待しています。
爪がどれだけ削れているかを知るために、現在は爪の長さも定期的に測って記録しています。

まだ上まで登ってる姿は確認できていませんが、登ってくれる工夫をしながら観察していくつもりです。
「ツッキー」の暮らしが豊かになるように取り組んでいきます。
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担当 むらくき

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by omutazoo | 2017-12-14 17:36 | 動物 | Trackback | Comments(0)
※今回のブログでは、シカの死体の写真が出てきます。
あらかじめご了承の上ご覧ください。

こんにちは!
ライオン班のばんです。
今日のブログはちょっと長め。
ですが、大切なことを書いたので、読んでくれたら嬉しいです。

さて、ライオンたちにシカの骨を与えたブログはもうご覧になりましたか?
(まだの方はこちら↓「ライオンたちとシカの骨」)
http://omutazoo.exblog.jp/26914168/

ライオンたちに骨をあげたのは、害獣として駆除されたヤクシカの命をできる限り有効活用するための「ヤクシカZOOプロジェクト」の一環でしたね。
(ヤクニク屋さん、九州大学 持続可能な社会のための決断科学センター、科学コミュニケーター 大渕希郷さんとの共同プロジェクト)
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ヤクシカZOOプロジェクトのロゴ

今回はヤクシカZOOプロジェクトの第2弾として、ライオンとトラにヤクシカを「丸ごと」あげるお話です。

動物園のライオンたちは、ほとんどの場合、狩りをすることなく食べやすいサイズの馬肉などのお肉を食べています。
栄養にも気を付けて、ビタミン剤を加えるなどしているため、栄養上の問題はまずありません。

一方、野生のライオンやトラは、獲物を探し、見つけて待ち伏せをし、襲って仕留めます。
その後、皮を剥ぎ、骨から肉を引き離し、ようやく肉にありつけます。
動物の死骸を見つけて、それを食べることもありますが、骨にこびりついた肉を剥ぎながら食べるなど、肉を探して食べることはとても大変で時間がかかります。

動物園では、途方もない時間をかけてハンターとして進化してきたライオンたちの栄養を満たすことはできても、獲物を襲うといった行動の要求を満たすことは難しく、食べやすい肉では食事の時間は一瞬で、刺激が少なすぎます。

当園では少しでもそういった要求が満たせるように、肉を隠したりして食べにくくしています。
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段ボール箱に入った餌を運ぶトラのホワイティ。

それでも、動物園で手に入る肉の種類やサイズは限られているため、本来の食事に少しでも近づけられるように、より大きくほとんど加工されていない安全な肉を探していました。

そんな中、様々なご縁でヤクシカZOOプロジェクトが立ち上がり、ヤクシカを丸ごと入手することができました!
こちらがそのヤクシカ。
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重さ約8キロのヤクシカです。
小型なので、ライオンたちの餌の量を調整しやすいというメリットもあります。

徹底的に衛生管理されたヤクニク屋さんのシカですが、皮つきでしかも生で与えるため、動物への感染症のリスクを減らすために、頭と内臓は除きしばらく冷凍させました(人が野生動物の肉を食べるときは、プロの指導に従い十分な加熱が必要です)。

視察に来ていたヤクニク屋さんの田川さんと九州大学の細谷先生、そして一般の来園者が見守る中、シカを丸ごと与える理由を説明した後、ライオンのアサヒとトラのホワイティにあげました。
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驚くことなく、勢いよくヤクシカのもとへ(ライオンのアサヒ)!

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興奮した様子でくわえたままウロウロ(トラのホワイティ)。
大きな獲物を加えて運ぶことは、顎や首の筋肉を鍛えることに繋がります。

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運んでは舐めるばかりで中々食べません。
初めてのことで食べ方がわからない?

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プールに運んで遊びだす・・・

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トラのホワイティは40分後に食べだしました。

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ライオンのアサヒは1時間半後にようやく食べだしました。

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食後のグルーミング。
いつもより念入りにしているようでした。

そんなライオンたちの姿を見ていた来園者の方々の反応は様々。
「すごい!」
「楽しそう!」
「なかなか食べないね。」

他にも、
「(シカが)かわいそう…。」
かわいそうという声は案外と少なく、説明を聞くとほとんどの方が納得されているようでした。

中には、かわいそうと言う小さな女の子に、
「〇〇ちゃんが大好きなお肉も、本当はこういう形をしているんだよ。誰かが切ってくれているんだよ。残さず食べようね。」
と優しく話しかけるお父さんの姿も。

私たちは一般の方々がどんな印象を受けるのかをとても気にしていましたが、ご理解いただける方が多く、このプロジェクトの手ごたえを感じました。
動物園でライオンたちに与えることで、害獣として駆除されたヤクシカの新たな利用、特に食用にあまり向かない小型のヤクシカの利用が期待できます。

今後もこのヤクシカZOOプロジェクトを通して、環境エンリッチメント(*)に対する理解を促したり、動物園が身近な野生動物との関係を考える場としての機能を発揮したりしていければと考えています。

ちなみに…、その後ライオンたちに与えたヤクシカはどうなったかというと、翌日にはトラのホワイティでは肢の先がちょこっとだけ、ライオンのアサヒに至っては一頭すべて食べてしまったようです(骨までしっかりと消化しました)!
初めての体験、とても良い刺激になったようです。

ライオン班 ばん


・ヤクニク屋さん ホームぺージ
http://yakunikuya.com/about/profile

・ヤクニク屋さん FaceBook
https://ja-jp.facebook.com/%E3%83%A4%E3%82%AF%E3%83%8B%E3%82%AF%E5%B1%8B-516574865095622/

・九州大学決断科学プログラム ホームページ
http://ketsudan.kyushu-u.ac.jp/

・九州大学決断科学プログラム FaceBook
https://ja-jp.facebook.com/ketsudankagaku?fref=ts

・科学コミュニケータ― 大渕希郷さん ホームページ
http://www.sky.sannet.ne.jp/masato-oh/

※ 環境エンリッチメント 
飼育されている動物が心身ともによりよく生活できるように環境を豊かにするための工夫。

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by omutazoo | 2017-09-07 17:59 | 取り組み | Trackback | Comments(1)

班員入れ替え!その2

梅雨も明けて、本格的に夏が始まりましたね!

熱中症などにならないように、水分補給をこまめにするように気を付けたいですね。

さて、7月3日のブログで、班員の入れ替えをしました、とお伝えしました。

あのブログを書いた髙木飼育員は、サル班→ライオン班へ移動し、

このブログを書いている小野は、ライオン班→サル班へ移動しました。

担当する動物が変われば、いろいろなことが変わります。

掃除して、餌をあげるだけでしょ?と思われてしまうかもしれませんが、

実は、そう簡単なものではないんです!

なぜかというと、その動物種ごとに野生での生活は違います。

食べているもの(肉だったり、魚だったり、木の実や葉っぱだったり)、

住んでいる環境(熱いところ、寒いところ、森の中、砂漠、水辺など)、

そして、食べていくために、生きていくために進化してきた身体やその能力や行動です。

たとえば、ライオンは肉を食べるために、噛む力や鋭い爪と牙を備えています。

しかし、サルたちはライオンのような噛む力はありませんし、

爪も、私たち人間と同じ平爪です。

そのかわりに、サルたちにはライオンには無い特徴があります。

それは、手を使えるということです。

高い木の上に登ったり、道具(石など)を使って硬い木の実を割ったり、

実にさまざまな行動を見せてくれます。

このように、どんな動物にもとてもとてもたくさんの魅力がたっぷりです。

それを多くの人たちに伝え、知っていただき、動物園を通して、

野生について、地球の環境について考えていただけるようにするのが飼育員の役目の1つだと思っています。

担当になったからには、その動物のことを勉強し、その動物に合った餌を与え、

その動物に合った環境エンリッチメント(動物たちの生活を豊かにする工夫)やトレーニングを行い、

その動物に合った幸せを追求していく責任があります。


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ということで、班が変わるということはとっても大きいことなんです!

今後はサル班としてがんばっていきますので、応援のほどをよろしくお願いいたします!


サル担当 おの

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by omutazoo | 2017-07-16 17:45 | 大牟田市動物園 | Trackback | Comments(0)
こんにちは!
ライオン班のばんです。
今日はちょっと変わった動物園の楽しみ方を紹介します。
今日の主役は、オーストラリアに棲息する巨大な鳥、エミューです。
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5月15日、鳥インフルエンザ対策(※)で約5か月間展示を中止していたエミューの展示を再開しました。
このように動物が暮らす環境が変わったとき、飼育員はいつも以上に動物を観察します。
展示に出してすぐ、久しぶりに野外に出たエミューは、急に走り出すなど少し興奮した様子でしたが、すぐに落ち着きました。
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観察を続けていると、目の前でエミューが鳴き始めました!
このエミュー、たびたび鳴いてはいたのですが、なかなか気が付く方はいませんでした。
それもそのはず、とっても変わった鳴き声なんです。

以前からこの鳴き声を紹介したいと思っていましたが、ビデオカメラを向けると鳴くのを止めたり、うまく録音できていなかったりしたため、なかなか紹介できずにいました。
ついに録音できたエミューの鳴き声、どんな鳴き声か想像しながら聞いてみてください!

どうでしたか?
ズーンと響く心地よい音だったのではないでしょうか?
動物園は色々な生き物の音で溢れています。
動物園にお越しの際は、耳も使って生き物たちの魅力的な音の世界を楽しんでみませんか?

(※)鳥インフルエンザは、感染した鳥やその死体、排泄物などとの濃厚な接触などがない限り、ヒトに感染する可能性はまずありません。当園では園外から園内の鳥への感染を防ぐ目的で展示を中止していました。
ライオン班 ばん

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by omutazoo | 2017-05-29 15:05 | 動物 | Trackback | Comments(0)

トラのトラジロウが2016年1月28日に死亡しました(詳しくはホームページの「お知らせ」や「動物たちの検査データ」をご覧ください)。

トラジロウが死亡した2日後、献花台を設置しました。
献花台を設置した直後から、いつも会いに来てくれていた方、遠く他県から会いに来てくれた方、新聞などでトラジロウのことを知った方、仕事などで関わった方など、たくさんの方々が献花や弔問に訪れています。

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いかに多くの方々からトラジロウが愛されていたのかを、日に日に増える献花を見ながら感じています(献花台は2月29日まで設置しています)。



死亡した翌日、解剖を行いました。
解剖は獣医だけでなく、トラジロウの飼育担当3人も一緒に行いました。
担当していた動物が死ぬことは何とも耐えがたい悲しみです。
とはいえ、動物園ではどんなに悲しくても解剖を行います。
その理由は死因を調べ、これからの飼育に役立てていくためです。


動物園で暮らす動物たちはペットではありません。
生きた動物からもいろんなことを学びますが、死んだ動物からもできるだけ多くのことを学ばなくてはなりません。
さらに、解剖後も骨などを研究や教育に役立てるために標本にすることもあります。
「死んだ動物をできるだけ活かす。」
それが獣医を含めた飼育スタッフができる最大限の弔いだと考えています。

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トラジロウ、これまで本当にありがとう。これからもよろしくね。

ライオン担当:ばん

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by omutazoo | 2016-02-07 14:12 | 動物 | Trackback | Comments(1)

動物園のスタッフ達の日常をあれやこれや、、、


by omutazoo