人気ブログランキング |
みなさん、こんにちは。
広報担当のとみさわです。
今回は、先月末にフランシス・カバナ氏にお越し頂いた際のこと
についてご紹介致します。
少々長くなりますが、どうぞお付き合いくださいませ。

c0290504_10174301.jpg
フランシス・カバナ氏はカナダ出身。
現在はシンガポール動物園で栄養士として勤務されています。
彼には16人の部下がおり、全員で栄養学関連業務を行っているんだそう。
シンガポールの 4つの動物園で飼育される動物すべての栄養学的管理を
されているとはいえ、非常に規模が大きいことが分かります。

そんなカバナ氏が、なぜ大牟田に?!
それは、当園における動物福祉の取り組みを、より高めるためでした。

ご存知の方も多いこととは存じますが、当園は「動物福祉を伝える動物園」
とのコンセプトの下、動物たちの生活の質(QOL)の向上のために
さまざまなことに取り組んでおります。
実は栄養学も動物福祉の一端を担っているのですが、
この部分だけは専門的知識が欠如した状態で努力を重ねており、
専門家のアドバイスに基づいた栄養学的管理の必要性を
常々感じておりました。
昨年度よりカバナ氏にご来園を打診して参りましたが、スケジュールが合わず、
この度やっとご来園を頂けることになったのでした。

c0290504_10121045.png
動物福祉の5つの領域。
赤枠で囲まれたところが「栄養学」領域です。



事前に全ての餌の種類、量や与える頻度を英語にしたものを
カバナ氏にお送りし、カロリー計算等を全てして頂いた状態で
担当飼育員と共に内容の見直しを行いました。

c0290504_09375839.jpg
カバナ氏は、最初から「これがだめ!」とは仰いません。
まずは飼育員に「どうしてこの餌をやっているのですか?」
「この餌にはどのような意味がありますか?」と、その給餌背景を
事細かに確認なさいます。
その上で、日本では餌の値段は安いのか、通年手に入りやすいのか、等の
状況確認をされた上で、適切な餌の種類や量、頻度のアドバイスを
してくださいました。
時間をかけて、一種一種の動物の餌について担当職員と確認をしていただき、
すべての動物の餌についてアドバイスを頂くことができました。
今後は、頂いたアドバイスを基に、給餌内容を見直し、動物の状態に
どのような変化が見られるのかを確認していきたいと思います
(現在健康状態に問題がない個体であっても、今以上に毛並みや羽の発色が
良くなることがあるかもしれません)。


また、6月29日には、お客様向けの栄養学の講演会も行ってくださいました。
c0290504_10183058.jpg
雨が降ってお足元の悪い中、多くのお客様にご来園頂きました。

c0290504_10191127.jpg
講演が終わった後には、英語と日本語が飛び交う
活発な質疑応答が繰り広げられました。
このお写真は、東京からいらした獣医学部の学生さんが
英語でご質問をしてくださっている時のものです。
ちなみに、通訳を行っていた私はどんどん声が低くなり、この日の夜を境に
さっぱり声が出なくなりました(7月 5日現在、まだ出ていません)。
お聞き苦しい声で大変失礼を致しました。


なお、カバナ氏のご厚意により、この時に使用されました
プレゼンテーションファイル(日本語訳つき)を一般公開致します。
なお、このリンクは2019年10月以降に削除される可能性があります。
何卒ご了承くださいませ。

夜は、大牟田の海と山の幸をご堪能頂きました。
カバナ氏がお好きだったのはワケ(イソギンチャクのみそ和え)と
揚げ出し餅でした(今回の来日でお餅が大好きになられたそうです)。

今後も当園では栄養学を含む動物福祉の向上に取り組んで参ります。
途中経過や結果は随時報告をして参りますので、
これからも温かく見守って頂けましたら幸いに存じます。


広報担当 とみさわ

# by omutazoo | 2019-07-05 11:24 | 取り組み

こんにちは!
広報担当とみさわです。
先月のことになりますが、ワールドキャンパス大牟田のみなさまを
大牟田市動物園でお迎えしました。
今回のブログはその時のことをお伝えしようと思います。

ワールドキャンパスは、世界各国の若者を集め、
日本の各地をホームスティする交流・学習ツアーを行う団体です。
通常の観光ではなく、日本の文化や生活に触れる活動を
国内のさまざまな場所でホームスティをされながら
行っていらっしゃいます。
今回は大牟田の見どころのひとつとして、当園での取り組みを
ご覧頂きました。


はじめに、当園のポリシーや取り組みについて簡単に
プレゼンをさせて頂いた後に、園内でさまざまな
ハズバンダリートレーニングをご覧頂きました。

c0290504_17231208.jpg
キリンのハズバンダリートレーニング

c0290504_17344707.jpg
トレーニングの後はキリンに枝葉をあげてもらい、
舌の動きを観察して頂きました。

c0290504_17345415.jpg
プリンちゃんはみなさんの匂いにも興味津々。


c0290504_17351306.jpg
触れ合った後は、ちゃんと手を洗ってから次の獣舎に向かいます。


c0290504_17352237.jpg
サバンナモンキーの聴診のトレーニング。
どうやってできるようになったの?!と質問もたくさん頂きました。


c0290504_09352583.jpg
ライオンの採血トレーニング。
実はオスのあさひはトレーニングを10回しただけで
採血ができるようになったと申し上げたところ
驚きを隠せないみなさんでした。


この他にもラマの点眼やモルモットの飼育環境における工夫等をご覧頂き、
昼食をはさんでディスカッションを行いました。

c0290504_17360798.jpg
まずは、動物園で感じたことを書いて頂き、発表して頂きました。

c0290504_17362133.jpg
動物がとても可愛くて幸せそうだった、と仰ってくださいました。

c0290504_17362618.jpg
この動物園はありえないくらいすごい!と言ってくださいました。

c0290504_17380463.jpg
キリンに枝葉をあげたときのことを絵にしてくださいました。

c0290504_17365310.jpg
日本語とロシア語と英語で動物園のことを書いてくださいました。

c0290504_17364176.jpg
全部良かったから!と、動物園全体の絵を描いてくださいました。


みなさんの発表をよろしければ動画でもご覧くださいませ
(別ウィンドウが開きます。このブログには直接動画が貼れないため、
ご面倒をお掛け致します)。

プレゼンテーションその1

プレゼンテーションその2

プレゼンテーションその3


その後のディスカッションも、みなさんが思い思いに動物園や
動物福祉について意見を述べられ、盛り上がりました。
当園の取り組みについて英語でご説明を差し上げ、ハズバンダリートレーニング等を
ご覧頂いたのは今回が初めてだったのですが、きちんと伝わっておりましたことを
とても嬉しく思います(ちょっと感動で涙が出そうでした)。
これをきっかけに、それぞれの国に戻られてからも、さまざまな面において
動物福祉についてご配慮を頂けましたなら幸いに存じます。

なお、みなさんが書いてくださったものは、現在レクチャールームに展示しております。
簡単な内容を日本語でご紹介してありますので、ご来園の際に、是非ご覧くださいませ。

c0290504_09444040.jpg


当園ではこれからも国境を越えた枠組みでの取り組みを
積極的に行っていけたらと思っております。
ワールドキャンパスのみなさま、ご来園ありがとうございました。
お天気の悪い日が続きますが、これからも日本で様々な経験を
重ねていかれますことを願っております。


広報担当 とみさわ

# by omutazoo | 2019-07-04 09:54 | 取り組み
みなさん、こんにちは。
キリン班の小野です。
少し遅めの梅雨に入り、7月とは思えない低い気温の日もありますね。
体調を崩さないように気を付けましょう。

さて、今回のブログでは、先日行いました「世界キリンの日」のイベントについて
書きたいと思います。
(世界キリンの日ってなぁに?という方は、6月9日のブログ をご覧ください。)
このイベントは、6月22日(土)に、キリン舎にて行いました。
心配されていたお天気にも恵まれ、たくさんの方が参加してくださいました!

まずは、この日のために作ったキリンについてのパネルを使って、
ガイドを行いました。
ちなみに飼育員が来ている服は、後程お話するキリン保全財団が
販売しているチャリティTシャツです(気になられた方は、GCFのウェブサイトに
アクセスしてみてくださいね)。
c0290504_08494526.jpg
ガイドでは、
・世界キリンの日について。
・キリンが実は絶滅危惧種であるということ。
・キリンが絶滅の危機に瀕している理由。
といったことをお話させて頂きました。

ガイドの後は、世界キリンの日を決めた団体である
キリン保全財団「Giraffe Conservation Foundation(通称GCF)」への
募金活動も行いました。
c0290504_08500578.jpg
募金をしていただいた方には、缶バッジをプレゼント。
c0290504_08502131.jpg
ここまでは昨年も行った内容なのですが、今年はさらに、
当園のキリンのために、10組の方に植樹を行っていただきました!
c0290504_08503069.jpg
シマトネリコという木の苗を植えていただきました。
c0290504_08503889.jpg
c0290504_08505164.jpg
c0290504_08505903.jpg
c0290504_08512187.jpg
暑い中、皆さん頑張って植えてくださいました。

c0290504_08513024.jpg
c0290504_08513808.jpg

興味深々のプリンちゃん。

c0290504_08515316.jpg
最後に水やりをしていただいて終了です。

c0290504_08520037.jpg
苗の横には、植樹をされた方々に記入していただいたプレートも設置しました!

この苗が大きく成長すれば、キリンたちは好きなときに
新鮮な葉っぱを食べることができます。
木々の成長が今から楽しみですね!


今回のイベントで集まった募金額は、6,637円でした。
大牟田市動物園が責任を持って、全額をGCFへ寄付させていただきました。
募金にご協力をくださいましたみなさま、イベントに参加していただいたみなさま、
本当にありがとうございました!

c0290504_08521245.jpg
左:キリン担当 かわの  右:キリン担当 おの

# by omutazoo | 2019-07-03 15:23

動物たちの衣替え

こんにちは!
平年より遅くやっと梅雨入りし、ジメジメとした日々が続きますがいかがお過ごしでしょうか。

今回のテーマは「衣替え」

動物の衣替えといえば、有名なのはヒツジの毛刈りですが
ほかの動物たちはどうやって夏の暑さに備えるのでしょうか?

動物たちの夏に向けた衣替えを見てみましょう!

まずは、園内入ってすぐにいるゴマフアザラシ
毛が生えてるの?と思われる方もいらっしゃるかと思いますが…びっしり生えてますよ!
c0290504_13285942.jpg
↑毛が乾いてるので水の中よりわかりやすいはず…

そんなアザラシは一足早く衣替えを終えています。

アザラシは年1回古い毛が新しい毛に生え換わります。
このことを「換毛」といいます。

先ほどの写真は、換毛途中だったので頭と体で毛の色や長さが違っていました!
頭の方が白っぽい新しい毛、体の方がクリーム色っぽい古い毛です。

今年は4月から5月にかけて生え換わり、
その期間は閉園後から朝までの間、水には入らずステージの上にいることが多いです。
c0290504_13301466.jpg
なので、朝アザラシプールのステージにはたくさんの抜け毛が…!

むーちゃんの横に落ちている抜け毛を手に乗せてみると
c0290504_13304395.jpg
何かに使えないかなあと思わずキレイな部分だけ保管しちゃいました。
c0290504_13310055.jpg
↑今年集めた毛

さて、続いてはミニブタ!
ミニブタの冬と夏の姿は、まったく違います。
c0290504_13323746.jpg
↑冬毛(昨年12月撮影)

c0290504_13331347.jpg
↑夏毛(今年6月撮影)

なんと、立派な長いたてがみまで抜けます。
c0290504_13341134.jpg
↑冬 オスもメスも立派なたてがみがあります。

c0290504_13343586.jpg
↑夏 たてがみ部分は毛が密集してますが、冬とは大違い!

c0290504_13350417.jpg
↑ミニブタ舎の中で拾ったたてがみ

当園7頭のミニブタたちは、各個体で抜けるスピードが違うため
6月末の時点では、まだまだ冬毛が残っている個体も多くいます。
実際に動物園で見比べてみてはいかがでしょうか?

サル担当:古賀

# by omutazoo | 2019-06-30 13:58 | 動物

発見!

みなさんこんにちは!
ライオン班のさいとうです。
今回は担当しているヤマアラシについてのちょっとした発見を紹介したいと思います。

当園には2頭のヤマアラシがいます。
オスの「ダン」(左) と、メスの「マチコ」(右)です。
c0290504_14281296.jpg
今回の発見は大きなミカンの食べ方についてです。

丸々1個の場合
最初に、歯で器用に皮を全部むき、身だけの状態にして食べ始めました。
c0290504_14025784.jpg
c0290504_14033001.jpg
(↑残った皮)



また別の日、4分の1の大きさであげてみた時は、皮ををむかず、身だけ食べました。
c0290504_14265098.jpg
c0290504_14265679.jpg
c0290504_14055993.jpg
(きれいに残った皮!よく見ると歯の跡があります!)
では、半分の大きさの時はどうやって食べるの…!?
先に皮をむくのか…?皮をむかずに身だけ食べるのか…?


実際に半分の大きさであげてみると、
c0290504_14121321.jpg
c0290504_14415966.jpg
皮をむかずに、下の歯を使い、身だけをえぐり取り食べました!

そして、身を食べ終わった後に皮を噛みちぎりました。
先にむいた方が食べやすいんじゃないかな…?
と思いつつ、ダンとマチコの食べ方のこだわりを知れて、とても嬉しかったです!

同じ種類の動物でも個体によって食べ方が違ったり、
同じご飯を食べていても、動物の種類によって食べ方が違ったり、
「食べ方」ひとつに注目してみても沢山の発見があります。

少しずつ暑くなり、外に出るのも憂鬱な季節が近づいてきましたが、
ぜひ、動物園でいろんな発見をしてみてください!

# by omutazoo | 2019-06-26 14:43 | 動物

動物園のスタッフ達の日常をあれやこれや、、、


by omutazoo