2015年 06月 20日
動物園の『助っ人』
最近大牟田市動物園にて行われた、2組の強力な助っ人との交流について紹介したいと思います!
まず1組目は宮崎市フェニックス自然動物園の飼育員の方々です!
6月のある日、大牟田市動物園を訪れて頂いた際、当園の飼育員と共に園内を回りながらお互いに意見交換を行い、飼育についてのアドバイスをたくさん頂きました。
この日の夜には、宮崎市フェニックス自然動物園で行われている、チンパンジーやオランウータンの素晴らしい環境エンリッチメントについて紹介していただきました。
環境エンリッチメントとは『動物の飼育環境をよりよくするための具体的な取り組み』です。
チンパンジーやオランウータンがより良い暮らしができるように、たくさんの工夫とアイディアに溢れていました。
「チンパンジーやオランウータン?大牟田にはいないじゃん!」
と言う声が聞こえてきそうです。たしかに、現在当園ではこの2種を飼育していません。
しかし!動物のくらしをより良くするにはどんなことが出来るのか、どうすれば動物を魅力的に見せることができるのかということは、動物や動物園の種類を超えて共有することができます。
なので、このように動物園同士が仲良くなることはとても大切なことなのです!
2組目はSHAPE-Japanの方々です。
SHAPE-Japanとは、世界中の飼育動物の飼育環境の改善に取り組むために設立された国際団体の日本支部です(詳しくはSHAPE-Japan の公式HPをご参照ください!http://www.enrichment-jp.org/)。
つい先日、SHAPE-Japanの方々に当園の飼育員向け講義を3名それぞれ3つも!行って頂きました!
普段は椅子に座ると眠くなる私たちですが、この時ばかりは真剣に聞き入っていました。
動物を飼育するには環境エンリッチメントが必ず必要で、しかも科学的に行われなければならないこと、実際に起きた事故の話、トレーニングをどうやって科学的に分析するか、ちょっとした工夫でできるエンリッチメントの事例紹介などなど…環境エンリッチメントには教育効果があったり、研究にもなったり、そして見る人も楽しめたりと、いいことがたくさんあることをみっちり教わり、盛りだくさんの内容でした。
当園では科学に基づいた飼育管理を掲げています。
当園でももっと環境エンリッチメントを取り入れ、科学的に行っていけるようにしていきたいと強く感じました。
今回は2組の『助っ人』を紹介させて頂きましたが、これからも園を超えて交流を深め、動物1頭1頭のくらしをより良く、動物園をより良くしていきたいと思います!
どんどん良い方向に変わっていく大牟田市動物園にぜひ遊びにきてください!
ライオン班:ばん