2016年 02月 07日
ありがとう、トラジロウ。これからもよろしくね。
トラのトラジロウが2016年1月28日に死亡しました(詳しくはホームページの「お知らせ」や「動物たちの検査データ」をご覧ください)。
トラジロウが死亡した2日後、献花台を設置しました。
献花台を設置した直後から、いつも会いに来てくれていた方、遠く他県から会いに来てくれた方、新聞などでトラジロウのことを知った方、仕事などで関わった方など、たくさんの方々が献花や弔問に訪れています。

いかに多くの方々からトラジロウが愛されていたのかを、日に日に増える献花を見ながら感じています(献花台は2月29日まで設置しています)。
死亡した翌日、解剖を行いました。
解剖は獣医だけでなく、トラジロウの飼育担当3人も一緒に行いました。
担当していた動物が死ぬことは何とも耐えがたい悲しみです。
とはいえ、動物園ではどんなに悲しくても解剖を行います。
その理由は死因を調べ、これからの飼育に役立てていくためです。
動物園で暮らす動物たちはペットではありません。
生きた動物からもいろんなことを学びますが、死んだ動物からもできるだけ多くのことを学ばなくてはなりません。
さらに、解剖後も骨などを研究や教育に役立てるために標本にすることもあります。
「死んだ動物をできるだけ活かす。」
それが獣医を含めた飼育スタッフができる最大限の弔いだと考えています。
ライオン担当:ばん
by omutazoo
| 2016-02-07 14:12
| 動物