2017年 12月 05日
イヌワシのトリミング
こんにちは。
急に寒くなってきましたが、皆さんはお元気ですか?
今日はイヌワシのトリミングについて。
皆さんはトリミングと聞くと、ワンちゃんの毛のカットを思い出すかもしれません。
鳥にもトリミング...?
どこを??
鳥にもトリミング...?
どこを??
と思いますよね。
正解は、嘴(くちばし)です。
イヌワシなどの猛禽類は、獲物(ネズミやノウサギなど)の肉や骨を引きちぎって食べます。
その際に嘴も削れていくので通常は何もしなくても大丈夫なことが多いのですが、
ご存じ当園のイヌワシ あくりは、御歳40歳以上(推定)のおばあちゃん。
その際に嘴も削れていくので通常は何もしなくても大丈夫なことが多いのですが、
ご存じ当園のイヌワシ あくりは、御歳40歳以上(推定)のおばあちゃん。
(イヌワシなど大型猛禽類の寿命はだいたい40~50歳といわれています)
目が見えないため、餌はスタッフが手渡しであげています。
すると、嘴がだんだん伸びてきてしまいます。
目が見えないため、餌はスタッフが手渡しであげています。
すると、嘴がだんだん伸びてきてしまいます。

(カットする前。)
嘴は私たちにとっての噛み合わせのようなもの。
伸びすぎると気になるようで、嘴を不必要にカチカチ鳴らしたり、餌をうまく挟めず落としてしまうこともあります。
伸びすぎると気になるようで、嘴を不必要にカチカチ鳴らしたり、餌をうまく挟めず落としてしまうこともあります。
給餌方法を変え、少しでも削れるように...等も考えたのですが、高齢のため、まずは伸びていることのストレスを軽減するために定期的に行っています。
作業はあくりへの負担を考え、短時間でささっと終わらせます。
(カット後。餌の飲み込みもよくなります。)
これからも元気で長生きしてね。
動物病院 森田
by omutazoo
| 2017-12-05 15:43