2019年 10月 05日
ハクビシンとエミューの無麻酔採血に成功しました!
少し前になりますが、ハクビシンとエミューの
ハズバンダリートレーニングによる無麻酔採血に成功しました。
YouTubeにも動画が上げていますが、今回のブログでは
YouTubeにも動画が上げていますが、今回のブログでは
採血成功までの道のりを詳しく書きたいと思います。
ハクビシンの採血
エミューの採血
ハクビシンとエミューの定期的な体重測定は出来ていましたが
血液検査をすることで、病気の早期発見や栄養状態の把握ができるよう
採血トレーニングを始めました。
まずは、ハクビシンのハッチ(オス)の採血についてです。
トレーニング開始日の6月14日から、成功した日の7月29日まで
46日間、トレーニングを行いました。
最初は、柵に隣接している台の上に来てもらい、柵から尻尾を出し
尻尾からの採血をしようとしましたが、尻尾よりも後肢の方が
血管が見やすかったので、後肢から採血をすることになりました。
後肢から採血をするためには、飼育員と獣医師が
ハクビシンと同じ展示場内に入るため、
安全に行えるようにしなければなりません。
そのため最初は、塩ビ管の中に板を入れ、
板の上に乗ってもらうようにしてみました。
次に試したのがこちら!!
しかし、ハッチがネットの中に入らず、ネットの上に
乗ってしまうことが多かったので、ネットの中に
入ってくれるよう、ネットの上に板を設置しました。
より安全に実施できるようにしました。
このトンネルネットの中にハッチに入ってもらい、
後肢から採血をしました。
トレーニングに協力してくれている間、
トレーニングに協力してくれている間、
バナナジュース(バナナ25g:水100ml)を
飲んでもらうようにしました。
これまでに、右後肢からの採血に4回成功しています。
また、両後肢から採血出来るよう、台を移動し、
これまでに、右後肢からの採血に4回成功しています。
また、両後肢から採血出来るよう、台を移動し、
9月8日には、左後肢からの採血にも初めて成功しました。
次は、エミューの採血についてです。
ジンが8月29日に、フクが9月2日に成功しました。
エミューの採血には、寝室を分ける仕切柵を使用しました。
新しく設置した板と仕切柵の間に誘導し、
肢の関節付近の静脈から採血することにしました。
出る時に出にくそうにしており、また、出る時の反動で
板が動いてしまっていたので、板を改良することにしました。
2度の改良を重ね、最終的に完成したのがこちら!!
だいぶ板の大きさが小さくなりましたが、強度は増しました。
また、エミューも離れたいときにすぐ離れられるので、
柵と板の間に入ることに警戒しなくなりました。
安全に行うため、飼育員も獣医師も柵越しで採血をしています。
安全に行うため、飼育員も獣医師も柵越しで採血をしています。
今後も、ハクビシンとエミューの定期的な採血を行い、
健康管理に役立てていきたいと思います。
担当:のだ&さいとう
by omutazoo
| 2019-10-05 15:36
| 動物