2019年 12月 11日
大賞を受賞しました!!!
こんにちは。
ライオン班のばんです。
この度、大牟田市動物園はエンリッチメント大賞2019におきまして、
『Wild meǽt Zoo ~駆除された動物を動物園のご馳走に』の取り組みが
大賞 インパクト賞を受賞しました!!!
エンリッチメント大賞とは、NPO法人 市民ZOOネットワークにより
飼育動物の環境を豊かにする取り組み(環境エンリッチメント)の中から
特に優れた取り組みに贈られる賞です。
当園の大賞受賞は2016年の『みんなでエンリッチメント!!
~実践・継続・発展・発信~』に次ぐ2度目の快挙です。
授賞式は大変な盛り上がりで、参加者は300名を超え、
立ち見が出るほどでした。
今年は当園を含め、3園が大賞を受賞しました。
『トナカイの放牧飼育を含むエンリッチメント』
講演者:柴田典弘さん
苦節6年、努力の結晶。
柴田さんの超熱血講演に涙を流す参加者の方もいらっしゃいました。
『海鳥の遊泳を促す採食エンリッチメント』
講演者:野島大貴さん
海鳥研究者と協力したアカデミックかつ実践的な取り組み。
研究者との連携の意義を強く訴えかけてくる講演でした。
そして・・・
『Wild meǽt Zoo ~駆除された動物を動物園のご馳走に』
この取り組みを簡単に説明すると…
シカやイノシシなどによる農業被害や生態系被害などの被害拡大を防ぐため、
全国各地で駆除が行われています。
しかし、そのほとんどは、様々な事情によりやむなく捨てられています。
一方、動物園のライオンたちの多くは、野生とは大きく異なる餌を食べており
刺激が少なくなるなどの問題を抱えています。
そこで、駆除された動物たちをほぼ丸ごと動物園のライオンたちに与え
両方の課題の解決を図るため、大学職員、科学コミュニケーター、行政職員、
ジビエ事業者、そして動物園職員が連携して立ち上げた団体が
Wild meǽt Zoo(ワイルド・ミート・ズー)です。
また、Wild meǽt Zoo以外にも様々な大学や動物園などと協力し、
地道に活動を続けてきました。
動物福祉と獣害問題の課題を組み合わせ、両方の課題解決を図るために
Wild meǽt Zoo(ワイルド・ミート・ズー)を作りました。
この取り組みの一部は過去のブログからご覧いただけます。
今回の受賞は、動物園の外部とも積極的に連携することで、
動物の豊かな生活だけでなく、繊細で複雑な獣害問題にも挑戦する
当園の姿勢が高く評価されました。
このような取り組みが続けてこられたのは、関係する方々はもちろんのこと
動物園に足を運んでくださったり、このブログを読んでくださったりする
みなさんのご理解があったからこそと思っております。
この場をお借りしてお礼申し上げます。
今回の受賞が全国の動物園にインパクトを与えたかもしれません。
この受賞を糧に、このような取り組みが広がっていくよう
今後も地道に活動を続けていきます。
「私もこの受賞講演を聴きたかったのに…。」
そんなあなたに朗報です!
12月21日(土)に大牟田市動物園内にて
『Wild meǽt Zoo ~駆除された動物を動物園のご馳走に』の
受賞講演会を行います!
さらに!
講演会後に駆除されたヤクシカをライオンに与える屠体(とたい)給餌を行います!
みなさまにご参加を頂き、受賞内容についての理解を
深めて頂けましたら幸いに存じます。
みなさまのご参加をお待ち申し上げております。
ライオン班 ばん
by omutazoo
| 2019-12-11 17:05
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