ラマのモモ

5月15日にラマのモモ（オス/享年14歳）が死亡しました。

開園まであと少しという時期でしたので、

皆さんにモモの姿をご覧いただけなかったことが残念です。

モモは、休園期間中の約1ヵ月間、療養しながら過ごしていました。

4月19日より、座って過ごすことが多くなり、

歩く時に少し変な歩き方をするようになりました。

その後、食欲も落ちていったため、同月27日には麻酔をかけて精密検査を行いました。

血液検査の結果、肝数値および腎数値が高いことが判明しました。

5月1日には、呼吸が安定しない様子が見られる様になり、同月3日には、

横になり、起き上がれなくなってしまいました。

再度採血をした結果、前回よりもさらに悪化していることが分かりました。

餌も全く食べなくなっていたため、小松菜やリンゴ入りの野菜ジュースを飲んでもらい

少しでも栄養を摂取してもらえるようにしていました。

また、排尿を促すため、そして水分や栄養を補給するために注射をした他、

鎮痛剤や抗生剤の注射も行っていました。

また、日中は日差しが強く、熱中症の恐れがあったため、寝室で過ごしてもらっていました。

糞の状態が悪かったり、ごはんを食べていないにもかかわらず

体重の増加が見られたりしていました。

亡くなる前日には、座った状態で立ち上がろうとせず、呼吸も荒く、

鼻を膨らませて行うといった状況でした。

そして、5月15日17時45分頃に容態が急変し、そのまま永眠しました。

死に至った原因は、腎不全、肝不全、循環器不全による多臓器不全でした。

食欲不振も重なり、一般状態が低下し、さまざまな臓器に負荷がかかったと思われます。

また、肺炎および胸膜炎、胸水貯留を併発し、死に至ったと推察されます。

モモは、飼育員に身体を触ってもらうことが好きで、とても人懐っこい性格の個体でした。

また、定期的な採血や、体調を崩してからも検温などの健康管理に協力してくれました。

最後まで協力してくれたモモに感謝します。

また、モモのことを可愛がってくださった皆さんに改めて感謝申し上げます。

ラマ担当一同、獣医師