2020年 08月 10日
ラマのモモちゃんのその後
こんにちは!
皆さん、休園期間中の5月15日に亡くなった、
皆さん、休園期間中の5月15日に亡くなった、
ラマのモモを覚えていますか?
8月はいのちについて考える季節でもあるということで、
今回はモモのその後についてのご報告もかねて
今回はモモのその後についてのご報告もかねて
まず、亡くなった原因を更に詳しく知るために
研究機関にてモモの臓器の病理検査をしてもらいました。
その結果、胃が原発の扁平上皮癌という癌があったことが分かりました。
活動性の低下、食欲不振といった症状が始まったのは、
活動性の低下、食欲不振といった症状が始まったのは、
このためだと思われます。
癌は全身に転移しており、最後は多臓器不全で亡くなりました。
癌は全身に転移しており、最後は多臓器不全で亡くなりました。
近年、動物も高齢化が進み、癌を発症することが増えてきています。
反芻動物では胃の扁平上皮は稀とされていますが、
海外の例を含めるとラマでは複数の報告があるようです。
(モモの治療の様子・思い出は、下記のブログを参照ください。)
モモの遺体は、北九州市立いのちのたび博物館に寄贈しました。
ここで新たな発見が!
ここで新たな発見が!
ラマの足の裏を見たことがある方は少ないかもしれませんが、
実はとっても肉球の部分が広いのです。
実はとっても肉球の部分が広いのです。

そこでモモの左後肢の足型模型を作っていただくことにしました。
さらに模型を用いて足跡をとってもらいました。

石膏でかたどった模型
どれも同じ足形を使ってとった足跡なのですが、
作成時の体重の掛け方で様々な仕上がりになったそうです。
個人的には、右上が一番モモの実際の足跡に近いように思います。
この度、当園からの寄贈を快く引き受けてくださり、
模型の作成や足跡の作成をしてくださいました
いのちのたび博物館のみなさまに、改めまして心よりお礼申し上げます。
今後は全身骨格標本が作られる予定です。
今後は全身骨格標本が作られる予定です。
いつか博物館でモモと再会できるといいですね。
獣医師としてモモを近くで見ることで、本当に多くを学ばせてもらいました。
苦しい中、1か月間治療に協力してくれました。
モモちゃん、ありがとう。
苦しい中、1か月間治療に協力してくれました。
モモちゃん、ありがとう。
獣医師 すえひろ
by omutazoo
| 2020-08-10 15:34
| 動物