2021年 09月 16日
休園中のモルモットたち
こんにちは。
福岡県の緊急事態宣言が延長されましたが、みなさんいかがお過ごしでしょうか。
最近の大牟田は、過ごしやすい気候になってきました。動物たちは変わらず元気にしています。
今回は、群れでくらすモルモットについてのお話しです。
現在、当園では74頭のモルモットを飼育しており、モルモットのおうちでは、0~5歳のメスと去勢したオスのモルモットが群れでくらしています。
モルモットの寿命は5~8年です。5歳以上の高齢のモルモットはエアコン完備の室内にお引越をしてもらっています。
私たち飼育員はこの部屋を老モル舎と呼んでいます。こちらでも群れでくらしています。
ここからが、今回のブログの本題です。
動物園では「モルモットとわたしの時間」というイベントがを行っております(現在はコロナ感染防止の為、お休み中です)。
先ほどご紹介した、モルモットのおうちからイベント場所までは、橋をかけ、モルモットたちに自ら渡ってもらうようにしています(これをモルロードと呼んでいます)。
以前は、20頭前後のモルモットたちが橋を渡って来てくれていたのですが、現在は引退して老モル舎へお引越をしています。
そのため、現在、若いモルモットたちが橋を渡る練習をしています。
今回は増澤飼育員がモルロードをする様子をご紹介します。
まずは、モルモットのおうちでモルモットたちを集めます。
モルモットに集まってもらう際には、鈴を鳴らして、寄って来てくれたらニンジンを食べてもらっています。
これを繰り返すことでモルモットたちは、鈴の鳴るところへ行くと良い事があると学習し、鈴の音がするところへ集まります。
そして、橋の上の方で鈴を鳴らすと、モルモットたちは橋を渡って来てくれます。
台の上にはニンジンがあるので、みんな必死に食べています。
中には、まだ橋を渡るのが怖くて、渡るのに時間がかかったり、途中で引き返すモルモットもいます。
橋を渡るかどうかは、モルモット自身に決めてもらっています。
頻繁にモルロードを渡って来てくれていた20頭くらいのモルモットたちが引退してから、渡って来るモルモットの数は5~6頭くらいになってしまっていましたが、その後、モルロードの練習を日々重ね、最近では12頭前後のモルモットたちが渡って来てくれるようになりました。
台の上では、それぞれ好きな時間を過ごし、ごはんを食べたり、ワラの中に隠れたり、箱の中で休んだりしています。
時間があえばモルモットたちが橋を渡っている姿をご覧頂けるかもしれません。
再開園しましたら、ぜひ動物園にお越しください。
※モルロードは不定期で実施しています。また、アナウンス等は特にしておりません。予めご了承ください。
担当:のだ
by omutazoo
| 2021-09-16 09:23
| 動物