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ホンドギツネのわらびの採血が出来るようになりました!

こんにちは。
日中はまだポカポカ陽気ですが、朝晩は冷え込んできましたね。
動物たちもヒーターや暖房をつけたりして寒さ対策を行っています。
みなさまも寒暖差に気を付けてお過ごしください。

さて、当園では平日に動物のハズバンダリートレーニングガイドを行っており、ライオンやキリンなどの採血トレーニングの様子をお客様にご覧いただいています。
またガイドとは別で、展示場で採血を行う動物、アザラシやアムールヒョウなどのトレーニングの様子を見かけたことがある方もいらっしゃるかもしれません。
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しかし、寝室で行っている場合や動物がお客様を気にするような反応が見られる場合などは、トレーニングの様子をご覧いただいていません。

実は、ホンドギツネのわらびは約2年前から採血トレーニングを行っていました。
わらびはお客様のいる時間帯だと姿や声に反応していたため、閉園後の誰もいない時間帯に行っていました。

採血トレーニングを始めたのは、現在育児休暇中の先輩飼育員の おのさんです。
小野さんが採血トレーニングを始めたのは、2020年6月3日からで、それまでは網で捕獲をして採血を行っていました。
わらびは一時期、肝臓の数値が悪く、お薬を投与していた期間があり、定期的な採血で数値を知ることが必要でした。
採血をする度に毎回捕獲するとなると、動物の負担が大きいため、トレーニングでの採血を試みました。

わらびの採血トレーニングは、展示場の柵づけした台に、右前肢を差し出してもらって行いました。
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最初は、柵から前肢を出すことから始まり、徐々に前肢を出す時間を延ばします。
トレーニングを開始してから5か月経って、ようやく前肢を触れるようになりました。
そして、それまでは飼育員一人で行っていましたが、獣医師も加わり、二人でいることに慣れてもらいました。
獣医師は採血トレーニングをしている様子を離れた位置から見ることから始め、徐々に距離を縮めていき、前肢を触れるようになるまでに約3か月かかりました。
その他にも、針を刺す部分に、バリカンでの毛刈り、消毒、針に近い刺激をしたりと、時間を費やしてきました。
2021年9月6日に初めて採血の為に針を刺しましたが、血管に当たらず、血液は採れませんでした。

ここまで おのさんが出来るようにしてくれた状態で、おのさんの代打として今年の3月から私(のだ)が採血トレーニングを引き継ぎました。
引き継いだ後すぐ、ホンドギツネの展示場改造を行ったため、採血トレーニングを中止した期間が3か月ほどありました。
展示場改造後、採血台の位置や高さを変更して久しぶりに行いましたが、わらびは何の躊躇もなく、前肢を差し出してくれました。
スムーズに進めることが出来たのは、トレーニングを積み重ねてくれたわらびと おのさんのおかげです。
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そして、トレーニングを続け、7月22日にホンドギツネのわらびの採血に初めて成功しました。
わらびは、針を刺しても落ち着いており、スムーズに0.5mlの血液を採取することが出来ました。
血液検査結果も、異常が見られず、安心しました。
その後も採血を試みましたが、わらびが前肢を引いてしまったり、血管に当たらないことが続き、2回目の採血に成功するまでに約2か月ほど空いてしまいました。
しかし、2回目は初めての時と比べ、倍以上となる1.2mlの血液を採取することが出来ました。

採取する量が多ければ、より詳しく検査することが可能となります。
2回目の血液検査結果も、異常はありませんでした。

今後は、1か月ごとの定期的な採血が行っていけるようにトレーニングを続けていきたいと思います。
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担当:のだ


by omutazoo | 2022-11-09 14:58 | 動物

大牟田市動物園のスタッフが、日々のさまざまなことをお伝えします!


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