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カテゴリ:取り組み( 24 )

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みなさん、こんにちは。
極暑だった日々から急に大雨が降ったりと、天気の移り変わりが激しい
今日この頃ですが、お変わりございませんか。
大雨の被害により被災されたみなさまには
衷心よりお見舞いを申し上げます。

当園ではこれまで「枝肉プレゼント募金」という募金を行って参りました。
これに加えて、今回屠体プレゼント募金を開始することになりました。

屠体給餌ってどんなもの?
ここでいう屠体とは、害獣として駆除された動物たちを指します。
つまり、農作物に害を及ぼすと考えられている動物たちです。
全国的にイノシシやシカ等が増えることにより、農作物への被害が
深刻化した結果、駆除が行われています。
中でも、福岡県は農作物への被害が全国で最も深刻なところです。
駆除された個体のほとんどは廃棄されています。
このような状況を鑑み、当園ではWild meǽt Zooや九州大学のみなさまに
協力することで、駆除された動物たちの命を少しでも無駄にしないように
するために、飼育動物に対しては環境エンリッチメント(動物たちが心身ともに
よりよく生活できるように環境を豊かにするための工夫)を行うために
屠体給餌を行ってきました。

屠体給餌に使われるお肉は、駆除された動物でよければなんでもいい
というわけではありません。
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まず、鉛中毒を避けるため、銃を使用していない、罠で捕獲を
されたものに限ります。
その後、私たちがジビエとして食べるものと同じ過程を
経ていくのですが、その途中の工程が実は異なっています。
私たち人間は煮たり焼いたりして食べますが、そのように高温で
料理をすることで、殺菌処理を行っています。
一方、当園の動物たちには野生下のそのままの形をなるべく保ったまま
与えるように、人間のジビエよりも手間と時間のかかる低温殺菌処理
(63℃で 1時間以上)がなされています。
これにより、毛も皮もそのままの形で動物たちに与えることが可能になります。
さらに、当園の動物への感染症やウィルス感染等を防ぐため、頭部および
内臓を取り出したものを屠体給餌に使用しています。

屠体給餌をするとどんないいことがあるの?
普段の給餌では、小さくカットされた馬肉や鶏肉、内臓を与えていますが、
その場合は「食べる」という動作が「口に入れる→飲み込む」という
それだけの行動で終わってしまいます(大型ネコ科動物は、胃酸が非常に
強いため、食道を通る大きさのものはすぐ飲み込んでしまいます。
私たち人間のように咀嚼をして味わうという時間があまりありません。
骨も噛み砕いて飲み込んでしまいます。骨を食べた次の日は、糞が
白っぽくなることがあります)。
一方で、屠体給餌の場合は、「くわえて運ぶ→皮をはぐ→骨を噛み砕く
→肉を引き裂く」等の行為があってはじめてお肉を口に入れることが
できます。
同じ「食べる」という動作においてもバラエティ豊かな行動が
含まれることになります。
その他にもお肉を隠したりする等、普段の給餌では見られない行動が
見られます。
このような行動の違いからも、屠体給餌が大型ネコ科動物の生活の質の向上に
役立っていると考えられています。

また、屠体給餌を行う際には、当園職員や九州大学教員が、
この屠体はなぜここにいるのか、どうして屠体給餌を行うのか、等の
背景や取り組みの目的等について20-30分程お話をさせて頂いております。
そして給餌時には、学生さんによるアンケートや聞き取り調査が行われ、
屠体給餌を実施することへのご感想やご意見を賜り、屠体給餌を
どのように実施していくべきかを考える一助となっています。

大牟田市動物園からのメッセ―ジ
当園には害獣駆除を肯定あるいは促進する意図は全くありません。
しかし現在実際に起こっている現状をお伝えすることは、
動物園の使命として重要なことだと考えております。
また、今後この問題にどのように取り組んでいくのか、あるいは
屠体給餌をどのようにやっていくべきかを考えるトライアル期間
として、屠体給餌を実施しております。
現在は研究費により屠体が供給され、実施されている屠体給餌を
今後も継続できるよう、屠体プレゼント募金を開始するに至りました。
みなさまのご支援を賜りますよう、どうぞよろしくお願い致します。

募金のしくみ

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①お客様からお申込みを頂きます。
②動物園にてお申込みを受付し、給餌日を決定します。
③動物園からお客様に給餌日を含めた詳細をご案内致します。
④お客様から動物園宛に現金書留でお肉募金をお送り頂きます
 (送料はお客様のご負担となります)。
⑤動物園にて現金書留を受け取ります。
⑥動物園が(株)糸島ジビエ研究所さんから屠体を購入します。
⑦動物に屠体を給餌します。

上記の手続きを踏みますので、お申込みから給餌日までは
1ヶ月以上のお時間がかかりますことを予めご了承くださいませ。
屠体給餌の日には、募金をしてくださった方のお名前(ペンネームでももちろん可)と
メッセージ(任意)を代読させて頂きます。
動物への愛のコメント、大切な人へのメッセージ、プロポーズなどなど、
是非この機会をご活用頂けましたなら幸いに存じます。


お肉募金のお申込みは、こちらから受け付けております。
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お申し込みの際には、「屠体プレゼント募金」をご選択くださいませ。


当園のあさひ、リラ(ライオン)、ホワイティ(ホワイトタイガー)、
ポン(アムールヒョウ)へのみなさまの温かいご支援を
よろしくお願い致します。


企画広報担当 とみさわ

by omutazoo | 2019-09-02 17:00 | 取り組み

研修生といっしょに!


こんにちは!
最近は雨が降る日が多く、暑さがやわらいできましたね。
いかがお過ごしでしょうか。

今回は、夏休み期間ということで
大阪から研修に来てくれているOさんとの作業についてのおはなしです。

どんな作業をしたのかというと…
フサオマキザルにハンモックを作成しました!
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当園のサル舎には、木を組んであったり消防ホースを編んだものがあったりと
様々な工夫をしていますが、長期間そのままではサルたちも慣れてしまい飽きてしまいます。

そこで、今回はフサオマキザル展示場の上部空間をもっと利用してもらえるように
そして新しいものを入れることで楽しんでもらえるようにハンモックを入れることにしました。

ここからは、どんな風に作ったのか写真で見ていきましょう!

まず、土台となる木を組みそこに消防ホースを固定していきます。
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固定した消防ホースの間に別の消防ホースを通し、編んでいきます。(作業を行う研修生)
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ここでのポイントはきつく締めること!
当園のフサオマキザルは、とても動きが激しいため、緩いとすぐにたるんでしまいます。
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このようにしっかりと締めます。

次は、先ほどの写真の上部に長く余っているホースを裏面に打ち付けます。(作業を行う研修生)
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完成までもうすぐ…!
最後に吊るすための消防ホースを付けたら完成!

ですが…まさかの写真を撮っておらず…


さあ、気を取り直して設置です!

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吊るすための消防ホースを付けて(これは私です)
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完成です!!!

サル舎の中から上を見上げるとこんな感じ。
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園路から見たらこんな感じです。
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フサオマキザルたちは乗ってくれるのでしょうか?
付けてすぐ2頭とも乗ってくれたものの一瞬で写真を撮れず…
その後、マツが乗ってるところを何度か見かけることができました!
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遅れてジュウゴロウも乗ってくれるようになり
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2ショットも無事撮れました!
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今回のこのような取り組みは「環境エンリッチメント」というものです。
動物園で飼育している動物に幸せな暮らしを実現するための具体的な取り組みのことです。

園内にはほかにも様々な取り組みがあります。
1度ご覧になられた方も、新しく増えたものがあると思いますので
ぜひ涼しくなってきたこの時期にお越しください。

サル班:こが

by omutazoo | 2019-08-26 17:04 | 取り組み
みなさん、こんにちは。
広報担当のとみさわです。
今回は、先月末にフランシス・カバナ氏にお越し頂いた際のこと
についてご紹介致します。
少々長くなりますが、どうぞお付き合いくださいませ。

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フランシス・カバナ氏はカナダ出身。
現在はシンガポール動物園で栄養士として勤務されています。
彼には16人の部下がおり、全員で栄養学関連業務を行っているんだそう。
シンガポールの 4つの動物園で飼育される動物すべての栄養学的管理を
されているとはいえ、非常に規模が大きいことが分かります。

そんなカバナ氏が、なぜ大牟田に?!
それは、当園における動物福祉の取り組みを、より高めるためでした。

ご存知の方も多いこととは存じますが、当園は「動物福祉を伝える動物園」
とのコンセプトの下、動物たちの生活の質(QOL)の向上のために
さまざまなことに取り組んでおります。
実は栄養学も動物福祉の一端を担っているのですが、
この部分だけは専門的知識が欠如した状態で努力を重ねており、
専門家のアドバイスに基づいた栄養学的管理の必要性を
常々感じておりました。
昨年度よりカバナ氏にご来園を打診して参りましたが、スケジュールが合わず、
この度やっとご来園を頂けることになったのでした。

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動物福祉の5つの領域。
赤枠で囲まれたところが「栄養学」領域です。



事前に全ての餌の種類、量や与える頻度を英語にしたものを
カバナ氏にお送りし、カロリー計算等を全てして頂いた状態で
担当飼育員と共に内容の見直しを行いました。

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カバナ氏は、最初から「これがだめ!」とは仰いません。
まずは飼育員に「どうしてこの餌をやっているのですか?」
「この餌にはどのような意味がありますか?」と、その給餌背景を
事細かに確認なさいます。
その上で、日本では餌の値段は安いのか、通年手に入りやすいのか、等の
状況確認をされた上で、適切な餌の種類や量、頻度のアドバイスを
してくださいました。
時間をかけて、一種一種の動物の餌について担当職員と確認をしていただき、
すべての動物の餌についてアドバイスを頂くことができました。
今後は、頂いたアドバイスを基に、給餌内容を見直し、動物の状態に
どのような変化が見られるのかを確認していきたいと思います
(現在健康状態に問題がない個体であっても、今以上に毛並みや羽の発色が
良くなることがあるかもしれません)。


また、6月29日には、お客様向けの栄養学の講演会も行ってくださいました。
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雨が降ってお足元の悪い中、多くのお客様にご来園頂きました。

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講演が終わった後には、英語と日本語が飛び交う
活発な質疑応答が繰り広げられました。
このお写真は、東京からいらした獣医学部の学生さんが
英語でご質問をしてくださっている時のものです。
ちなみに、通訳を行っていた私はどんどん声が低くなり、この日の夜を境に
さっぱり声が出なくなりました(7月 5日現在、まだ出ていません)。
お聞き苦しい声で大変失礼を致しました。


なお、カバナ氏のご厚意により、この時に使用されました
プレゼンテーションファイル(日本語訳つき)を一般公開致します。
なお、このリンクは2019年10月以降に削除される可能性があります。
何卒ご了承くださいませ。

夜は、大牟田の海と山の幸をご堪能頂きました。
カバナ氏がお好きだったのはワケ(イソギンチャクのみそ和え)と
揚げ出し餅でした(今回の来日でお餅が大好きになられたそうです)。

今後も当園では栄養学を含む動物福祉の向上に取り組んで参ります。
途中経過や結果は随時報告をして参りますので、
これからも温かく見守って頂けましたら幸いに存じます。


広報担当 とみさわ

by omutazoo | 2019-07-05 11:24 | 取り組み

こんにちは!
広報担当とみさわです。
先月のことになりますが、ワールドキャンパス大牟田のみなさまを
大牟田市動物園でお迎えしました。
今回のブログはその時のことをお伝えしようと思います。

ワールドキャンパスは、世界各国の若者を集め、
日本の各地をホームスティする交流・学習ツアーを行う団体です。
通常の観光ではなく、日本の文化や生活に触れる活動を
国内のさまざまな場所でホームスティをされながら
行っていらっしゃいます。
今回は大牟田の見どころのひとつとして、当園での取り組みを
ご覧頂きました。


はじめに、当園のポリシーや取り組みについて簡単に
プレゼンをさせて頂いた後に、園内でさまざまな
ハズバンダリートレーニングをご覧頂きました。

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キリンのハズバンダリートレーニング

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トレーニングの後はキリンに枝葉をあげてもらい、
舌の動きを観察して頂きました。

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プリンちゃんはみなさんの匂いにも興味津々。


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触れ合った後は、ちゃんと手を洗ってから次の獣舎に向かいます。


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サバンナモンキーの聴診のトレーニング。
どうやってできるようになったの?!と質問もたくさん頂きました。


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ライオンの採血トレーニング。
実はオスのあさひはトレーニングを10回しただけで
採血ができるようになったと申し上げたところ
驚きを隠せないみなさんでした。


この他にもラマの点眼やモルモットの飼育環境における工夫等をご覧頂き、
昼食をはさんでディスカッションを行いました。

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まずは、動物園で感じたことを書いて頂き、発表して頂きました。

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動物がとても可愛くて幸せそうだった、と仰ってくださいました。

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この動物園はありえないくらいすごい!と言ってくださいました。

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キリンに枝葉をあげたときのことを絵にしてくださいました。

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日本語とロシア語と英語で動物園のことを書いてくださいました。

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全部良かったから!と、動物園全体の絵を描いてくださいました。


みなさんの発表をよろしければ動画でもご覧くださいませ
(別ウィンドウが開きます。このブログには直接動画が貼れないため、
ご面倒をお掛け致します)。

プレゼンテーションその1

プレゼンテーションその2

プレゼンテーションその3


その後のディスカッションも、みなさんが思い思いに動物園や
動物福祉について意見を述べられ、盛り上がりました。
当園の取り組みについて英語でご説明を差し上げ、ハズバンダリートレーニング等を
ご覧頂いたのは今回が初めてだったのですが、きちんと伝わっておりましたことを
とても嬉しく思います(ちょっと感動で涙が出そうでした)。
これをきっかけに、それぞれの国に戻られてからも、さまざまな面において
動物福祉についてご配慮を頂けましたなら幸いに存じます。

なお、みなさんが書いてくださったものは、現在レクチャールームに展示しております。
簡単な内容を日本語でご紹介してありますので、ご来園の際に、是非ご覧くださいませ。

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当園ではこれからも国境を越えた枠組みでの取り組みを
積極的に行っていけたらと思っております。
ワールドキャンパスのみなさま、ご来園ありがとうございました。
お天気の悪い日が続きますが、これからも日本で様々な経験を
重ねていかれますことを願っております。


広報担当 とみさわ

by omutazoo | 2019-07-04 09:54 | 取り組み
こんにちは!
ライオン班の伴です。

今回は3月13日に当園で開催されたシンポジウム
「駆除された野生獣を動物園の動物福祉に役立てる
~地域における獣害問題と動物園動物の動物福祉問題を
つなぐ新たな実践活動~」についてのお話です。

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シンポジウムのポスター
九州大学持続可能な社会のための決断科学センター主催、
Wild meǽt Zoo(ワイルドミートズー)、九州大学大学院地球社会統合科学府、
大牟田市動物園の共催で実施されました。


シンポジウムの背景を簡単に説明すると…
シカやイノシシなどによる農業被害や生態系被害などの被害拡大を防ぐため、
全国各地でシカやイノシシなどの駆除が行われていますが、
駆除された動物の多くは、様々な事情により廃棄されています。
一方、動物園で飼育されているライオンの多くは、野生とは大きく異なる餌を
食べており、刺激が少なくなるなどの問題を抱えています。
こうした状況を鑑み、駆除された動物を動物園のライオンに与えることによる
双方の課題解決が模索されています。

今回のシンポジウムは、獣害問題や動物園に関わる多様な関係者が講演を行い、
参加者と議論を深めることを目的に開催されました。

当園ではこれまでにも本シンポジウムに関連した試みを実施しています。
それぞれの試みをご紹介した記事は、こちらからご覧いただけます。


さて、シンポジウム当日。
平日開催ということもあり、人が集まるのか心配していましたが・・・
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予想を遥かに超える超満員!
全国から約90名の方々が参加され、参加者のご所属も鳥獣対策の関係者や
動物園関係者、動物園ファン、地元の市民の方々と非常に多彩でした。


参加者だけでなく講演者も多彩です。
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九州大学持続可能な社会のための決断科学センター/Wild meǽt Zooの
細谷先生による趣旨説明や衛生対策のお話。

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当園広報担当冨澤による当園の動物福祉に対する取り組みの紹介。

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島根県東部農林センター/Wild meǽt Zooの田川さんによる獣害対策現場のお話。

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糸島ジビエ研究所/Wild meǽt Zooの西村さんによる
ジビエ(野生鳥獣由来の食肉)事業者から見た
動物園連携事業の意義についてのお話。

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九州大学持続可能な社会のための決断科学センターの御田先生による
アンケート調査のお話。

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科学コミュニケーター/Wild meǽt Zooの大渕さんによる
屠体給餌を行うことについての問いかけ。

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台北動物園保育教育基金会の張さん
(なんと台湾からお越しいただきました!)による
台湾の動物園での教育活動の紹介。

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私も屠体給餌がライオンたちに与える影響について紹介しました。


総合討論では各演者が意見や感想を述べ、会場から質疑を受けました。
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進行からの問いかけに答える細谷先生。


私は、会場からどんな質問が飛び出すのか、
内心ドキドキしながら身構えていました。
すると、大牟田市内在住の70代男性の方から
以下のようなコメントを頂きました。

「動物園は必要なのかそうではないのかと問われると、
私は必要だと思う。特に大牟田市のような小規模の街で、
動物園を維持して来れたというのは、市民の誇りだと思っている。
これからも市の誇りとして維持していきたい。」

コメントの後には会場から自然と温かい拍手が沸き起こり、
当園スタッフをはじめ、目頭を熱くされる方も見られました。


総合討論の後には実際に屠体給餌を行い、皆さんと一緒に観察しました。
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ヤクシカの屠体を食べるアムールヒョウのポン。
初めての屠体給餌でしたが、翌日には骨まで食べきっていました。

Youtubeに動画もアップしております。
初めてヤクシカを目にしたとは思えない
ポンちゃんの食べっぷりを是非ご覧くださいませ。



最後に、閉会のあいさつで九州大学大学院比較社会文化研究院の
荒谷先生のコメントを紹介します(記憶に基づくため表現が多少異なります)。
「恐らく、この課題に答えは出ないと思います。
ですが、このように皆さんと一緒に悩み考えることこそ
意味があるのです。」

今回のシンポジウムに限らず、生きものの命に関わることは
様々な見方ができます。
多角的な情報や多様な考えに触れ、一人一人が悩み考え、共有する。
これからもそんな場を提供し、市民が誇れる動物園を創っていきたいです。

講演者の皆様や開催にご尽力いただいた皆さま、
そして参加されたすべての方々に心よりお礼申し上げます。

※本シンポジウムは国立研究開発法人科学技術振興機構、
フューチャーアース「環境・災害・健康・統治・人間科学の連携による
問題解決型研究」、平成30年度九州大学QRプログラム
「特定領域強化プロジェクト」の支援を受けて開催されました。


ライオン班 ばん

by omutazoo | 2019-03-27 14:06 | 取り組み
大牟田市動物園の近くにある三池工業高校の生徒さんに、
今度はモルモットの自動給餌器を作っていただきました!!

どういう仕組みかというと、
①エサを入れます。
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②タイマーをセットします。(最大16回セットできます!)
 セットした時間になったら、モーターが回転します。
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③エサがでてきます!!
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日中はスタッフがエサを色々な場所に隠したり工夫していますが、
自動給餌器を使用することで夜の間も少しずつエサがでてきて採食できるようになりました。

三池工業高校のみなさんありがとうございました!
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                         モルモット担当:かわかみ

by omutazoo | 2019-02-18 17:12 | 取り組み

マンドリル舎に...

みなさん、こんにちは!
2018年最後の日の今日、動物園ではマンドリル展示場に
単管パイプで足場を組みました。

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寝室の上部空間を有効利用することを目的としているものなのですが、
はじめから寝室に設置すると、突然現れた構造物に驚いて
寝室に入らなくなってしまうかもしれないので、
ひとまず展示場に設置して様子を見ることにしました。

動物たちの反応はというと、

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リルとルル。気にして見ています。
観察中は触れませんでしたが、あとで確認したところ、
パイプとパイプの間に通した消防ホースの上に置いていた
サツマイモがなくなっていたので、どうやら触れることはできたようです。

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次にガブ。展示場に出るや一目散に単管パイプに向かいました。

今回は、この構造物に慣れてもらうことを優先したので、これから少しずつ改良して、
休息場所や遊び場として使ってもらえるよう工夫していきます。

さて、今年も今日で終わりですね!
皆さま、どうぞよいお年をお迎えください。
来年もどうぞよろしくお願いいたします。

サル班 えざき

by omutazoo | 2018-12-31 17:24 | 取り組み
みなさん、こんにちは。
年の瀬がだんだんと迫ってきましたね。
クリスマスも近づき、ご家族やご友人にたくさんのプレゼントを
ご用意されている方も多いことと存じます。

当園には以前より、「なかなか大牟田まで行けないけど、
大牟田の動物たちになにかしたい!」というご要望が
寄せられていました。
そこで今回、このようなご要望にお応えできる仕組みを
ひとつ始めさせて頂けることになりました。

それが、Amazonほしいものリストです。

Amazonほしいものリストのしくみはこんなかんじです。

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① 当園のAmazonほしいものリスト上の商品をお客様がご購入。
② お客様がご購入くださった商品を動物園にお届け。
③ 動物たちの環境エンリッチメントに使用。


現在掲載している商品について、どの動物のどのような環境エンリッチメントに
使用されるのかを以下にまとめます。

  1. プラスチックドラム缶
    対象種:マンドリル
    使用方法:フィーダー(穴を空けて、中に餌を入れて上から吊るす)。

  2. ひんやりアルミボード
    対象種:モルモット、ウサギ
    使用方法:床材の選択ができるようにする、夏場の熱中症対策にも有効。

  3. エコボトル・ミニ
    対象種:モルモット、ウサギ
    使用方法: 給水位置や高さを変更することにより、飼育環境にバラエティを与える。

  4. たまごカプセル
    対象種:モルモット
    使用方法:フィーダー(カプセルに穴をあけて、中に餌を入れ上から吊るす)。

いづれも、動物の生活の質の向上を目的として使用致しますが、
消耗品のため、設置後すぐに壊れてしまう可能性もございます。
そのため、いただきました全てのプレゼントのご報告が
難しい場合もございます。
何卒ご理解を賜りますよう、よろしくお願い致します。
※当園は市営の動物園ですので、この企画も市の了承をいただいています。

当園の動物福祉の取り組みへの暖かいご支援を、何卒よろしくお願い致します。


広報担当 とみさわ

by omutazoo | 2018-12-18 10:42 | 取り組み
こんにちは。
ライオン班のばんです。
今日のお話は、動物たちの餌を準備する調餌室が舞台です。

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調餌室。ライオンからモルモットまで、ほとんどの動物の餌がここで準備されます。

11月のある日、九州保健福祉大学 薬学部 動物生命薬科学科の加藤先生と 3人の学生さんによる、とある調査が調餌室で行われました。
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包丁に綿棒を当てたり・・・

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ライオン用の鶏に綿棒を当てたり・・・

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まな板にも・・・。

いったい何をしているかというと、『調餌室の細菌数』を調査していたのです!
この調査結果が、今後の衛生管理に役立つことが期待されます。

動物園の調餌室でこのような調査が行われることは、滅多にありません。
今回は、加藤研究室の学生さんが以前当園で飼育実習をされた際に、卒業研究の相談を受けたことがきっかけで実現しました。

動物園には研究、教育、保全、娯楽の4つの役割があります。
動物園で卒業研究が行われることは、動物園が研究と教育の場としての役割を果たすことでもあります。
今後も様々な形で研究協力をしていけたらと思います。


ライオン班
ばん



by omutazoo | 2018-11-24 18:57 | 取り組み
新しい砂を入れました。
7月22日(日)のモルモットのイベントが終了した後、「モルモットのおうち」にいる全頭に別の獣舎に移動してもらいました。
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「モルモットのおうち」の中を掃除し、消毒もします。
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23日(月)は休園日だった為、朝から砂を搬入し、担当スタッフが「モルモットのおうち」の中に頑張って入れていきました。
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砂を入れるのは獣舎内の半分のみです。砂を好むモルモットのいれば、コンクリートを好むモルモットもいるので、選択出来るように分けています。
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砂山を登ったり、降りたり・・・砂の窪みで寝るモルモットなど様々です。ぜひ観察してみてください。
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モルモット担当:かわかみ

by omutazoo | 2018-07-25 17:29 | 取り組み

大牟田市動物園のスタッフが、日々のさまざまなことをお伝えします!


by omutazoo