キリン研究会のその後

今回は2月25日のブログでご紹介したキリン研究会のその後についてのお話です。
キリン研究会終了後、出た意見を参考に、これまでに3つのフィーダー(動物に合わせて工夫した餌を入れる容器)を改良しました。
まず最初はこちらのフィーダー
「キリンの舌でコロコロマシン」
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このフィーダーは、箱の中にある筒を舌を使って回すと餌が出てくるという仕組みです。
さらに、箱の前面は透明の板を使っているので、キリンが上手に舌を使う様子を観察できます。
”舌で筒を回して餌を出す”というタイプのフィーダーはこれまで作ったことがなかったので、上手く使えるか心配でした。
…が、雌キリンのプリンはその日のうちに使い方を理解していました!
しかし、使用後に中の筒を取り出せず、洗いづらいという問題が出てきました。
そこで横の板を開閉できるようにし、中の筒を取り出して洗えるように改善しました。
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フィーダーは餌を入れる容器なので衛生面も考えて作る必要があります。
続いてこちらのフィーダー
「見えるおやつ箱」
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これも前面が透明の板になっている箱型のフィーダーで、キリンが上手に舌を使う様子を観察できるというものですが、最大の特徴はその大きさ!!
幅が120cm、高さが60cm、奥行きが40cmもあり、これまで作ってきたフィーダーの中では最大です。
そのため、ペレットだけではなく、細かい枝葉も入れることができるというところがポイントです。
しかし、大きすぎてキリンの舌が届かないところがあったため、奥行きを10cm小さくしました。
そして、雨が降った時にフィーダー内に雨水が溜まることが考えられたため、底面に水抜き用の穴を開けました。
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最後はこちらのフィーダー
「シーソー給餌器」
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このフィーダーはシーソーのように左右に傾き、端から餌が出てくるというものです。
しかし、左右の受けに出てきたペレットはそのまま全部地面に落ちてしまいました。
そこで、構造を次の写真のように変えました。
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こちらもこれまでに無かったタイプのフィーダーですが、少し苦戦しながらもフィーダー内の餌を全て食べきっています。

キリンは高いところにあったり、トゲが生えていたりする植物を舌を使って上手に食べていきます。
そのような本来のキリンの食べ方を引き出せるようにフィーダーを使用することで、舌を使って食べる機会を提供しています。
そして、フィーダーの使い方に慣れすぎないように、いろいろなフィーダーを作製し、変化を加えています。
また、どれだけ効果があったのかを検証し、キリンに効果的なフィーダーを探っています。
今後もフィーダー改良の様子、新しく作製したもの、検証結果など、フェイスブックやブログ等でご紹介していきます。
お楽しみに!

キリン担当 かわの

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# by omutazoo | 2018-03-21 14:10 | 取り組み | Trackback | Comments(0)
こんにちは!
ユキヒョウを担当しているライオン班のばんです。

今回はユキヒョウシンポジウム2018「野生からの出張セミナー」に参加したお話です。

このシンポジウムは、絶滅の危機に瀕しているユキヒョウについて、野生の状況や様々な研究などを紹介し、ユキヒョウの未来を考えるシンポジウムです。
https://www.wrc.kyoto-u.ac.jp/cetbio/ja/events/2018-03-10-snow-leopard.html

京都大学野生動物研究センターが主催となり、3月10日に開催地でもある共催の神戸市立王子動物園で開催されました。

京都大学野生動物研究センターのホームページ
http://www.kobe-ojizoo.jp/

神戸市立王子動物園のホームページ
https://www.wrc.kyoto-u.ac.jp/index.html

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神戸市立王子動物園のユキヒョウ、ユッコ。


私は「ユキヒョウのハズバンダリートレーニング ~動物園で元気に暮らすために~」というタイトルで発表しました。
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キルギス共和国の方たちのために、英語を併記しています(かっこよく見えますね!)。

大牟田市動物園で現在暮らしているユキヒョウのスピカは、熊本地震によって被害を受けた熊本市動植物園から避難してきました。
元気に熊本に帰っていけるように、ハズバンダリートレーニング(心身ともに健康に暮らせるようにするために、動物に協力してもらいながら行うトレーニング)を取り入れた成果をご紹介しました。

研究者の方々からは、ユキヒョウにまつわる民俗学や糞を使った最新の研究、当園との共同研究など、いずれも興味深く、保全や飼育にも役立つような研究が紹介されました。
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当園での共同研究の様子。研究成果はいずれ紹介しますね!


キルギス共和国で保全活動を行っているKoustubh Sharuma氏と Kubanychbek Jumabai uulu氏の両氏のお話もありました。
その中で、
「ユキヒョウは中央アジアの12ヵ国にまたがって分布しています。これらの国々は政治的にはあまり友好的ではないこともあるが、ユキヒョウを守るために、手を取り合っている。ユキヒョウの持つ大使としての力を感じている。」
とのお話がとても印象的でした。

当園のユキヒョウ(スピカ)は意図せずにやってきましたが、こうやってたくさんの方々を繋いでくれました。
ユキヒョウの持つ大使としての力を感じずにはいられません。
また、ユキヒョウに限らず、動物園で暮らすすべての動物たちも野生からの大使です。
彼らの大使としの役目が果たせるように、私たち飼育員も努力を重ねていこうと改めて胸に誓いました。
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当園で暮らしているユキヒョウのスピカ。動物園の動物はすべて野生からの大使です。

おまけ:シンポジウムで発表された一部の若手研究者は、翌日の飛行機でキルギス共和国へと調査に向かいました。
タフな研究者のおかげでユキヒョウのことがまた一つ明らかになる(=守ることにも繋がる)かもしれませんね!


ライオン班
ばん

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# by omutazoo | 2018-03-19 13:53 | 取り組み | Trackback | Comments(0)

ウサギの寝室

大牟田市動物園には、現在5頭のウサギがいます。
室内では、今まではケージの中でしたが、1頭1頭のスペースが狭いので改造することにしました。
日中の天気が良い日は「ウサギの運動場」や「モルモットのおうち」でお散歩をしています。それ以外の時間は室内で過ごしてもらっています。


<改造前>
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<改造後>
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1頭あたりのスペースが約2倍になり、仕切りや入口扉を外して全ての部屋を繋げて使用することも可能な造りになっています!
広くなったことで部屋の中でもコンクリート、ワラ、木のすのこ、好きな場所を選べるようになりました。


ウサギと同居中のモルモット「なっつ」は、一部屋ずつ訪問していき、自分にピッタリの場所を見つけてくつろいでいることも…。
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走り回り、アクティブに動くのが好きだったり、土を掘るのが好きだったり、暖かいところでじっとしているのが好きだったりと、それぞれ違う性格や個性があります。より過ごしやすい環境になるように、それぞれの個性に合わせ、これからも工夫をしていきたいと思います。

最近はだいぶ暖かく、過ごしやすい気候となりました。
ウサギたちに会いに、ぜひ動物園に遊びに来てください!

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モルモット班:さいとう

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# by omutazoo | 2018-03-15 17:26 | 動物 | Trackback | Comments(0)
先日、サポーターイベントを行いました。
モルモットのコースでは、運動場に木を挿し、おもちゃ(給餌器)、マンドリル・ツキノワグマのコースでもおもちゃ(給餌器)を作りました。

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木を挿している様子。

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塩ビ管パイプを組み、モルモットの休息場所を作りました。

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モルモット登場!

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みんなで観察しました。

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モルモット達の様子。

次はクマ・マンドリル班の様子です↓

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触るとクルクル回り、穴からエサが落ちます。

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こちらもクマ舎に設置。吊り下げ式のおもちゃ(給餌器)です。

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マンドリルにも吊り下げ式のおもちゃ(給餌器)を。

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みんなで観察です。

参加いただいた皆さまありがとうございました。
次回は秋に開催予定です。お楽しみに!

担当:むらくき





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# by omutazoo | 2018-03-08 15:07 | 大牟田市動物園 | Trackback | Comments(0)
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この文字を見て、「何で!?」と驚く方も多いかもしれません。
今回のブログは大牟田市動物園のホワイトタイガーについてです。

展示場前に看板を設置しました。
ホワイトタイガーのことをたくさんの人に知ってもらい、考えてもらうきっかけになればと思います。

最後まで読んでもらえると嬉しいです。


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ライオン班:さいとう


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# by omutazoo | 2018-03-01 17:25 | 動物 | Trackback | Comments(2)

動物園のスタッフ達の日常をあれやこれや、、、


by omutazoo