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みなさん、こんにちは。獣医師のにしむらです。

前回は血液検査のお話をしたので、今回も検査シリーズということで、超音波検査についてお話ししようと思います。

超音波検査はその名の通り、超音波(=人には聞こえない高周波の音)を用いて、お腹の中の臓器を調べる検査です。
お腹にあてる部分をプローブと呼びます。ここから超音波が出ます。用途に合わせた色々な形のプローブがあります。
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プローブを体にあてて超音波を発すると、体内の臓器に当たった反射波が、プローブに戻ってきます。この反射波が解析され、体の中を映した画像として画面に表示されるのです。

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これは、イルカのエコーロケーションや漁船の魚群探知機と同じ原理です。
超音波を発し、対象物に当たって戻ってきた超音波をキャッチすることで、色々なものを「見て」いるのです。
当園において超音波検査機器の出番が一番多いのは、モルモットの健康診断や診察です。

鮮明な画像を見るためには、プローブが皮膚に密着している必要があるため、毛刈りをした上で、アルコールやエコーゼリーで濡らしてから、プローブを当てます。
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基本的に、尿や血液などの液体は黒色、臓器は様々な段階の灰色、結石などは白色に映ります。
このモルモットは、外陰部からの出血を繰り返していたため、膀胱もしくは子宮卵巣の病気を疑って検査を実施しました。
この個体の場合は、子宮に腫瘍がはっきりと映っていました(中央の部分が全て腫瘍です)。
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画像はプリントして保存しておくことも可能です。ちなみにこれは腎臓の写真です。腎臓の構造が良く分かります。
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超音波検査は、体内の臓器の様子を調べる際に実施しますが、どのようにプローブを当てるか、映っている画像をどのように判断するかといった点で、検査者の技量に大きく左右される検査でもあります。

これから更に画像診断を学び、動物たちの健康管理に役立てていきたいと思います。


獣医師 にしむら

# by omutazoo | 2022-11-06 15:25 | スタッフの日常

みなさんこんにちは。

今回は1023日に行った国際ナマケモノデースペシャルイベントについて、お話しします。


国際ナマケモノデーは、「ナマケモノについてのことを知る」、「私たちの環境に対する意識を高める」という2つの目的で制定されました。


今年のイベントでは、スペシャルガイドの他に、以下の内容を実施しました。

1. ナマケモノと同じ速さで移動するゲーム

2. 野生のナマケモノが食べる植物の看板の掲示

3. 当園とオフィシャルパートナーとなっているThe Sloth Conservation Foundation(通称SloCo)さんへの募金活動

4. ナマケモノ観察会

国際ナマケモノデースペシャルイベントを行いました!_c0290504_13495847.jpg
スペシャルガイド

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ナマケモノが食べる葉っぱ紹介看板


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ゆっくりゲーム

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募金活動




イベントの最後に、当園オリジナルワークブック「なまけてないよナマケモノ」を使用した、ナマケモノ観察会を行いました。

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このワークブックは、一般財団法人全国科学博物館振興財団による「科学系博物館の活性化への助成事業」の助成金をうけて作製しました。

ナマケモノ担当者と企画広報担当者が全体の構成を行い、SloCoさんからナマケモノの素敵なお写真をたくさんご提供頂きました。そして嵯峨美術大学教授の池田泰子さんが、素晴らしいデザインにしてくださいました。

このワークブックには、当園で暮らすフタユビナマケモノのダイクとクリを観察しながら書き込めるページもあります。観察会では、そのページをみなさんで一緒に完成させました。

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観察会

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オリジナルワークブックが完成しました!



当日は天候にも恵まれ、たくさんのお客様がご参加くださいました。

今回のイベントで、ナマケモノに関する理解を少しでも深めて頂けたなら嬉しく思います。

ご参加くださいましたみなさま、ありがとうございました。



ナマケモノ担当:もとひろ


# by omutazoo | 2022-10-31 16:08 | イベント

大牟田市動物園のスタッフが、日々のさまざまなことをお伝えします!


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