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2017.5.3 と 11.21 のブログにも書きましたが、
現在、大牟田市動物園と三池工業高校の共同で、自動給餌器の製作を行っています。
続報が気になっていた方もいるのではないでしょうか!?
以前のブログでは試作品1号が完成し、ラマの展示場に設置した報告をさせていただきました。
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このまま使っていたのですが、やはり試作品。
いろいろ使っていくうちに、
「ここはもっとこうしたほうがいいな」とか、
「バッテリーの消費が激しいな」など、課題がでてきました。
(実際に使ってみないとわからないことがたくさんあります。そのための試作品です。)
そこで!
そういった課題を三池工業高校の先生と生徒たちに相談しておりました。
そして2月9日に、試作品2号が納入されました!!
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1号では、単三乾電池を16本使用してモーターを動かしていたのですが、
実際に使ってみると、2週間ほどで電池が切れてしまいました。
このペースだと、単純計算で1ヵ月で32本。1年で384本!!
1日に1本以上使う計算です。 Oh...。
これでは全然エコロジーじゃない!!!
ということで、2号はソーラーパネルを導入しました。
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太陽光で発電しているので、乾電池の使用はゼロ!!
使用済みの乾電池を捨てる必要もないのでゴミも出ません!!
これを、ラマ舎の展示場に設置しています。
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お客様からも見える位置ということで、看板も設置しました!
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これを今後使用していき、またいくつかの課題がでてくると思います。
それは、モーターの問題かもしれませんし、
自動給餌器の下に設置しているフィーダー(餌が出てくる入れ物)の問題かもしれません。
ラマたちも、最初は使ってくれるかもしれませんが、
日が経つにつれてどんどん使わなくなってしまうかもしれません(涙)。
人間だって毎日同じことばかりをしてたら、
最初は楽しかったことでもどんどん飽きていってしまいますよね?
動物も一緒です。
今回は、三池工業高校の生徒たちにこのような素晴らしいものを作ってもらいましたが、
毎日使うものですので、やはり工夫が必要になってきます。
その工夫は、動物たちが毎日どんな風に過ごしているのか、
フィーダーだったら、それを何分ぐらい使ってくれているのか。
もし使ってくれていないのならば、なにが問題で、どうすればその問題を解決できるのか。
そういったことを考えながら使っていかなければ、とってももったいないです。
今回の納入でこのプロジェクトも一区切りがつき、これを作ってくれた生徒たちも3月で卒業です。
(生徒のみなさん、本当におつかれさまでした!!)
今後もいろいろと工夫して、よりよいものにしていくつもりですので、
続報をおたのしみに!!
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(先日の雪の日のラマのかすみちゃんです。)


P.S
4月号の広報おおむたに、生徒たちのインタビューが掲載される予定です。
大牟田市民の方は、ぜひご覧ください!


ラマ担当 おの

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by omutazoo | 2018-02-12 14:20 | 取り組み | Trackback | Comments(0)
あけましておめでとうございます!
ライオン班のばんです。


今年は戌年ですね。
大牟田市動物園にイヌはいませんが、今回はイヌのように穴掘りをする、ある『意外な動物』のお話です。

イヌは穴掘りがとても得意な動物です。
私の愛犬、故プルピーもモグラの穴に鼻先を突っ込んでは、せっせと掘っていました。
掘る行動はイヌ以外にも、クマやイノシシ、ウマなど様々な動物が行います。
皆さんが知っているあの動物も・・・
そう!あの『ライオン』も例外ではないのです!


ライオンについて書かれたある本を読んでいたところ、
「ライオンが3時間もイヌのように穴を掘り続けた。」
とあるではないですか!

また、幸運なある動物園の飼育員さんは、実際に穴を掘るライオンをケニアで見たそうです(羨ましい!)。
他にも、TVやインターネットでもライオンが穴を掘る姿を見ることができます。

ではなぜ野生のライオンは穴を掘るのでしょう?
それは、穴に潜むツチブタやイボイノシシを捕まえるためです。
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ツチブタ(※ブタではありません)
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イボイノシシ

ネコの仲間が穴を掘るのはとても珍しいことです。
動物園のライオンたちが、もっとイキイキと暮らせるように、穴掘り行動を引き出したい!
そして、ライオンの知られざる穴掘り行動を皆さんに知ってほしい!
そんな想いで開発したのがこちら、
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その名も『穴掘りボックス』!

使い方は簡単。
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この箱には蓋がついています。
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この蓋からソーセージの皮(食べても安全)で結んだお肉を入れ、吊るします。
吊るすことで、お肉に砂が付きにくくなります。
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箱の入り口を砂で塞ぎます。

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完成!
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あとはライオンが入り口の砂を掘って…

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お肉をゲット!

実際に当園のライオンたちに使ってみると…
中々穴を掘らず、箱の臭いを嗅いだり、噛みついたりするばかり…。

当園のライオン2頭(オスのあさひとメスのリラ)は生まれも育ちも動物園。
今まで穴を掘っている姿は見たことがありません。

入口の砂を無くした状態で使ってみたり、徐々に入り口の砂の量を増やしたり、少しずつ使い方に慣れてもらいました。
そして最近は…

見ました?すごいでしょ!
野生のライオンの様に、上手に穴掘りをするようになりました!

奮闘の様子は、KBC九州朝日放送の朝の情報番組『アサデス。』の『ガマダセ動物園』のコーナーでも取り上げてもらいました!
飼育員たちの挑戦!穴を掘るライオン その1
http://www.kbc.co.jp/movie/index.html?id=5799
飼育員たちの挑戦!穴を掘るライオン その2
http://www.kbc.co.jp/movie/?id=5800


穴掘りボックスは不定期で使っています。
見られるチャンスが高いのは『ライオンの肉探しタイム(土日祝日の15:45~)』のときです。
※動物の体調等により予告なく変更、中止する場合があります。


動物園で穴を掘るライオンが見られるのは、世界的にも珍しいと思います。
動物園でイキイキと穴を掘るライオンの姿を見て、ライオンの知られざる能力をぜひ感じてください。

いつの日か、私も野生のライオンが穴を掘るたくましい姿を見てみたいものです!


ライオン班 ばん

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by omutazoo | 2018-01-08 14:11 | 動物 | Trackback | Comments(0)
※このブログには、シカの解体に関する写真が解体所の許可を得て掲載されています。予めご了承ください。


こんにちは!
ライオン班のばんです。
駆除されたヤクシカをライオンたちに与えるヤクシカZOOプロジェクト、皆さん覚えていますか?

ヤクシカZOOプロジェクトの過去のブログ
ライオンたちとシカの骨
http://omutazoo.exblog.jp/26914168/
ヤクシカZOOプロジェクト 第2弾!
http://omutazoo.exblog.jp/27374281/
ヤクシカZOOプロジェクト 第3弾!
http://omutazoo.exblog.jp/27833538/


今回はこのプロジェクトについて、より多くの方々にも知っていただき、今後の活動のヒントを得るために、屋久島で行われた『屋久島学ソサエティ』でポスター発表を行いました。

屋久島学ソサエティについて
http://yakushimaology.org/introduction/
発表したポスターは動物園のホームページからご覧いただけます。
http://www.omutazoo.org/databox/171208-11.pdf

発表は、大学などの研究者や行政の方、島のガイドさんなど、たくさんの方々が見てくださいました。
最も多かったのは、
「この活動を続けて、ヤクシカをもっと有効活用してほしい。期待しています。」
との声でした。
他にも技術的なアドバイスなど、今後の活動に繋がるヒントばかりでした。

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ヤクシカZOOプロジェクトメンバー
左から、細谷先生(九州大学 持続可能な社会のための決断科学センター)、田川さん(元ヤクニク屋)、私、大渕さん(科学コミュニケータ―)。



大会以外にも、実際に野生のヤクシカを見に行きました。
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ヤクシカ発見!
ヤクニホンザル(屋久島に分布するニホンザルの亜種)が落とした葉を食べていました。
餌付けされていない野生のシカやサルを、これほど間近で見ることが出来る場所はほとんどありません。
(※10m以上離れたところから静かに観察しましょう。餌は絶対にあげてはいけません。)



他にも、ヤクシカを提供してくださった『ヤクニク屋』さんを見学しました。

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ヤクニク屋さんの外観。

見学した日にちょうどシカが捕獲され、貴重な解体作業も見学させていただきました。
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解体の様子:苦手な方に配慮して写真を小さくしています。
ヤクニク屋さんの許可を得て掲載しています。


動物園でただお肉を利用するのではなく、駆除される動物の野生の姿や、お肉になるまでの過程などを自分の目で見て、そこで暮らす方々と話をすることは、正確な情報を発信していく上でも、自分たちの行っている活動の意味を考える上でも、非常に重要なことです。

駆除された動物に罪はありません。
駆除された動物を可能な限り活用できる方法を模索し、動物園を通じてできることをこれからも真剣に考え続けていきます。
ヤクシカZOOプロジェクトの更なる発展にご期待ください。
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ヤクシカZOOプロジェクトのロゴ


ライオン班 ばん



・ヤクニク屋さん ホームぺージ
http://yakunikuya.com/about/profile
・ヤクニク屋さん FaceBook
https://ja-jp.facebook.com/%E3%83%A4%E3%82%AF%E3%83%8B%E3%82%AF%E5%B1%8B-516574865095622/
・九州大学決断科学プログラム ホームページ
http://ketsudan.kyushu-u.ac.jp/
・九州大学決断科学プログラム FaceBook
https://ja-jp.facebook.com/ketsudankagaku?fref=ts
・科学コミュニケータ― 大渕希郷さん ホームページ
http://www.sky.sannet.ne.jp/masato-oh/

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by omutazoo | 2017-12-25 18:18 | 取り組み | Trackback | Comments(0)
先日のブログにあったように現在ツキノワグマ「ツッキー」の展示場の改造を行っています。
今回は第二弾、木登り丸太を設置しました。

『建築/デザイン murata』の村田さんにおいでいただき、完成したものが写真右の垂直に建った丸太です。
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ツキノワグマは木登りが得意で、木に登って実のなった枝を前肢で手繰り寄せて折り、食べ終わった枝をお尻の下に敷きます。
こうやってできたものをクマ棚と呼びます。

ということで、木登り行動を再現するべく村田さんの協力のもと作成に至りました。

また、コンクリートの床では爪がなかなか削れないため、丸太を多く設置し爪をかけることで自然と削れることも期待しています。
爪がどれだけ削れているかを知るために、現在は爪の長さも定期的に測って記録しています。

まだ上まで登ってる姿は確認できていませんが、登ってくれる工夫をしながら観察していくつもりです。
「ツッキー」の暮らしが豊かになるように取り組んでいきます。
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担当 むらくき

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by omutazoo | 2017-12-14 17:36 | 動物 | Trackback | Comments(0)
5月3日のブログにも書きましたが、
現在、大牟田市動物園と三池工業高校の共同で、自動給餌器の製作を行っています。
そして、ついに!
今月の上旬に、その試作品が完成しました!
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三池工業高校電気科3年生による製作です!
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タイマーがついており、あらかじめ設定した時間になるとプロペラ部分が回転して、

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上に置いてある餌が下に落ちていく仕組みです。
(1回の動作時間は0.5秒程です。設定できる回数は1日になんと16回!)

設定のやり方などを生徒たちに教えてもらって…。
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動作チェックも完了し、早速ラマ舎に設置!
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しかし…。

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予想よりも屋根部分が低く、自動給餌器の部品が当たってしまい、
うまく設置ができませんでした。
そこで!
寝室内に設置できるように、現在設置方法を精一杯考えております!
(うまく設置ができたらまたブログにあげます。)
自動給餌器があれば、飼育員がいない夜間にも給餌ができます。
どうしても単調になりがちな動物園での暮らしを、
少しでも変化のある暮らしにすることができるかもしれません。
今後も、三池工業高校の生徒や先生と相談しながら、
改良を加えていく予定です。
ご期待ください!

ライオン担当 おの

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by omutazoo | 2017-11-21 14:39 | 取り組み | Trackback | Comments(0)
もうおなじみ?のこのロゴ↓
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害獣として駆除されたヤクシカの命をできる限り有効に活用するためのヤクシカZOOプロジェクト!
前回はライオンとトラにヤクシカを「丸ごと」あげるお話でしたが、第3弾となる今回はキツネとハクビシンにヤクシカの「皮」と「肢」をあげるお話です!


きれいなシカの皮
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皮製品や、ペット用のガムに加工もされているそうです。
飲み込んだ時に喉に詰まらせる危険も考えて、ある程度の大きさ、30㎝四方に切って、あげてみました。
まずはキツネの「わらび」
恐る恐るではありましたが、すぐに近づき、くわえてうろうろ…
しばらくして、食べ始めました。
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初めは、弾力があり、なかなか噛み切れずに苦戦していましたが、それが皮のいいところでもあります。
「わらび」は前肢でしっかりと押さえ、奥歯で少しずつ小さく噛みちぎって食べています。
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刺激が少なく、退屈になりがちな、動物園での暮らし。
それを少しでも改善する取り組みの一つとして、ご飯を食べることに時間をかけてもらうということは実はとても大事なことなのです。
野生では自分で噛みちぎりながら食べるということが当たり前。そうすることで、顎や首など、様々な筋肉を鍛えられます。
また、消化できない大半の毛は糞と一緒に出て来るため、適度に毛も食べることで、お腹の調子を整えることができると言われています。
シカの肢はというと…
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以前、シカの「骨」をあげた時にはあまり興味を示さなかったので、もしかして今回も…?と少し心配でしたが、
皮と同様に、前肢でしっかりと押さえ、ガリガリ噛んでいました!
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次の日に見に行くと、なんと、完食したようでした!

ハクビシンの「ハッチ」は
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皮は、何度も噛んではみたものの沢山の毛に苦戦して、あきらめて寝てしまいました。
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肢はしばらく囓って楽しんでいるようでした。
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「わらび」はとても気に入ってくれたようなので定期的に、「ハッチ」は反応はいまいちでしたが、もう少し小さく切ってみたり、あげ方の工夫をしてみたいと思います。


ライオン班担当:さいとう

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by omutazoo | 2017-10-04 17:35 | 動物 | Trackback | Comments(0)
※今回のブログでは、シカの死体の写真が出てきます。
あらかじめご了承の上ご覧ください。

こんにちは!
ライオン班のばんです。
今日のブログはちょっと長め。
ですが、大切なことを書いたので、読んでくれたら嬉しいです。

さて、ライオンたちにシカの骨を与えたブログはもうご覧になりましたか?
(まだの方はこちら↓「ライオンたちとシカの骨」)
http://omutazoo.exblog.jp/26914168/

ライオンたちに骨をあげたのは、害獣として駆除されたヤクシカの命をできる限り有効活用するための「ヤクシカZOOプロジェクト」の一環でしたね。
(ヤクニク屋さん、九州大学 持続可能な社会のための決断科学センター、科学コミュニケーター 大渕希郷さんとの共同プロジェクト)
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ヤクシカZOOプロジェクトのロゴ

今回はヤクシカZOOプロジェクトの第2弾として、ライオンとトラにヤクシカを「丸ごと」あげるお話です。

動物園のライオンたちは、ほとんどの場合、狩りをすることなく食べやすいサイズの馬肉などのお肉を食べています。
栄養にも気を付けて、ビタミン剤を加えるなどしているため、栄養上の問題はまずありません。

一方、野生のライオンやトラは、獲物を探し、見つけて待ち伏せをし、襲って仕留めます。
その後、皮を剥ぎ、骨から肉を引き離し、ようやく肉にありつけます。
動物の死骸を見つけて、それを食べることもありますが、骨にこびりついた肉を剥ぎながら食べるなど、肉を探して食べることはとても大変で時間がかかります。

動物園では、途方もない時間をかけてハンターとして進化してきたライオンたちの栄養を満たすことはできても、獲物を襲うといった行動の要求を満たすことは難しく、食べやすい肉では食事の時間は一瞬で、刺激が少なすぎます。

当園では少しでもそういった要求が満たせるように、肉を隠したりして食べにくくしています。
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段ボール箱に入った餌を運ぶトラのホワイティ。

それでも、動物園で手に入る肉の種類やサイズは限られているため、本来の食事に少しでも近づけられるように、より大きくほとんど加工されていない安全な肉を探していました。

そんな中、様々なご縁でヤクシカZOOプロジェクトが立ち上がり、ヤクシカを丸ごと入手することができました!
こちらがそのヤクシカ。
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重さ約8キロのヤクシカです。
小型なので、ライオンたちの餌の量を調整しやすいというメリットもあります。

徹底的に衛生管理されたヤクニク屋さんのシカですが、皮つきでしかも生で与えるため、動物への感染症のリスクを減らすために、頭と内臓は除きしばらく冷凍させました(人が野生動物の肉を食べるときは、プロの指導に従い十分な加熱が必要です)。

視察に来ていたヤクニク屋さんの田川さんと九州大学の細谷先生、そして一般の来園者が見守る中、シカを丸ごと与える理由を説明した後、ライオンのアサヒとトラのホワイティにあげました。
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驚くことなく、勢いよくヤクシカのもとへ(ライオンのアサヒ)!

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興奮した様子でくわえたままウロウロ(トラのホワイティ)。
大きな獲物を加えて運ぶことは、顎や首の筋肉を鍛えることに繋がります。

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運んでは舐めるばかりで中々食べません。
初めてのことで食べ方がわからない?

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プールに運んで遊びだす・・・

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トラのホワイティは40分後に食べだしました。

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ライオンのアサヒは1時間半後にようやく食べだしました。

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食後のグルーミング。
いつもより念入りにしているようでした。

そんなライオンたちの姿を見ていた来園者の方々の反応は様々。
「すごい!」
「楽しそう!」
「なかなか食べないね。」

他にも、
「(シカが)かわいそう…。」
かわいそうという声は案外と少なく、説明を聞くとほとんどの方が納得されているようでした。

中には、かわいそうと言う小さな女の子に、
「〇〇ちゃんが大好きなお肉も、本当はこういう形をしているんだよ。誰かが切ってくれているんだよ。残さず食べようね。」
と優しく話しかけるお父さんの姿も。

私たちは一般の方々がどんな印象を受けるのかをとても気にしていましたが、ご理解いただける方が多く、このプロジェクトの手ごたえを感じました。
動物園でライオンたちに与えることで、害獣として駆除されたヤクシカの新たな利用、特に食用にあまり向かない小型のヤクシカの利用が期待できます。

今後もこのヤクシカZOOプロジェクトを通して、環境エンリッチメント(*)に対する理解を促したり、動物園が身近な野生動物との関係を考える場としての機能を発揮したりしていければと考えています。

ちなみに…、その後ライオンたちに与えたヤクシカはどうなったかというと、翌日にはトラのホワイティでは肢の先がちょこっとだけ、ライオンのアサヒに至っては一頭すべて食べてしまったようです(骨までしっかりと消化しました)!
初めての体験、とても良い刺激になったようです。

ライオン班 ばん


・ヤクニク屋さん ホームぺージ
http://yakunikuya.com/about/profile

・ヤクニク屋さん FaceBook
https://ja-jp.facebook.com/%E3%83%A4%E3%82%AF%E3%83%8B%E3%82%AF%E5%B1%8B-516574865095622/

・九州大学決断科学プログラム ホームページ
http://ketsudan.kyushu-u.ac.jp/

・九州大学決断科学プログラム FaceBook
https://ja-jp.facebook.com/ketsudankagaku?fref=ts

・科学コミュニケータ― 大渕希郷さん ホームページ
http://www.sky.sannet.ne.jp/masato-oh/

※ 環境エンリッチメント 
飼育されている動物が心身ともによりよく生活できるように環境を豊かにするための工夫。

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by omutazoo | 2017-09-07 17:59 | 取り組み | Trackback | Comments(1)

ライオンたちとシカの骨

こんにちは!
ライオン班のばんです。
さて、今日はライオンたちに与えている骨のお話。

どーん!
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これは屋久島から送ってもらったヤクシカの骨。

ヤクシカは屋久島だけに住む小型のシカで、大牟田周辺に生息しているシカ、キュウシュウジカに近い種類です(亜種と言います)。
屋久島では固有植物の減少や農業被害などから、ヤクシカの駆除が行われています。
駆除したヤクシカはおいしいお肉としても流通していますが、その利用は一部に限られています。
そこで、駆除されたヤクシカを動物園で活用できないか?ということで、屋久島で唯一の鹿の処理場であるヤクニク屋さんから、ヤクシカの骨をサンプルとしていただきました。
さて、気になるライオンたちの反応は…?

オスのライオン、あさひ
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「バキッ!ポリッ!」と丸ごと完食!

メスのライオン、リラ
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「ガジガジ」と前肢も使って器用に骨の表面に付いた肉を削ぐ。

メスのトラ、ホワイティ
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咥えたまま移動して…
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「ジャリジャリ」舐めたり齧ったり。

オスのキツネ、わらび
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「クンクン、ペロッ」と舐めはしたもののそれ以上は近寄らず。

ライオンたちの反応は実に様々。
骨を与えることには環境エンリッチメント(※)として様々なメリットがあります。
・齧ることで顎が鍛えられる。
・齧ることで歯がきれいになる。
・舐めとるなど、食べるための本来の行動を引き出す。
・時間をかけて食べることで充実した時間が増える。
・匂いなどの新しい刺激が加わる。
などなど。

これからも駆除されたヤクシカの命をできるだけ有効活用するために、動物園での可能性を探っていきます。
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このプロジェクトはヤクニク屋さん、九州大学 持続可能な社会のための決断科学センター、科学コミュニケーター 大渕希郷さんとの共同で「ヤクシカZOOプロジェクト」として進めて行きます(ロゴマークも素敵でしょ?)。
今後の展開にご期待ください!

ライオン班 ばん

※ 環境エンリッチメント 
飼育されている動物が心身ともによりよく生活できるように環境を豊かにするための工夫。

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by omutazoo | 2017-08-20 17:43 | 取り組み | Trackback | Comments(0)
皆さんこんにちは。
だんだん暖かくなってきましたね。
暖かくなってくると虫たちの活動も活発になります。
ここ大牟田市動物園からも虫の音が…。
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名前はフタホシコオロギ。
熱帯から亜熱帯に分布するコオロギです。
背中の白い2つの模様が星のようでなんともおしゃれ。

実はこのコオロギ、とある昆虫館の方から動物たちに、と大量にいただきました。
コオロギは良質なタンパク質が摂れる魅力的な虫です。
コオロギが脱走しないように気を付けながら、動物たちにプレゼントしました!
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手を使って食べるフサオマキザルのジュウゴロウ。

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ツキノワグマのツッキーも気に入ったようです。
野生のツキノワグマは虫もよく食べるんですよ。

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ホンドギツネのわらびも興奮した様子で、鼻を使ってワラに隠れたコオロギを探し出します。
以前プレゼントしたミルワーム(チャイロコメノゴミムシダマシの幼虫)は見向きもしなかったのに!

一方で、
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インドクジャクは大喜び!と思ったら…つつくだけ…。

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エミューも1回つつくだけ…。

野生では虫を食べる動物も、動物園ではなかなか虫を用意できず、ドックフードなどを代わりに使うこともしばしばあります。
また、動物にも個性があり好みも様々です。
日ごろ食べ慣れていない食べ物をプレゼントすることは、単調になりがちな動物園の動物にとって、とっても良い刺激になります。
さらに、飼育員にとっても個体ごとの好みを知るよいきっかけになります。

昆虫館の方とコオロギたちに感謝しつつ、これからも、できる限り野生で食べている食べ物を用意して、動物たちの本来の生活に近づける努力を続けていきます。

ライオン班
ばん

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by omutazoo | 2017-03-30 15:43 | 動物 | Trackback | Comments(0)

動物園の『助っ人』

最近大牟田市動物園にて行われた、2組の強力な助っ人との交流について紹介したいと思います!

まず1組目は宮崎市フェニックス自然動物園の飼育員の方々です!
6月のある日、大牟田市動物園を訪れて頂いた際、当園の飼育員と共に園内を回りながらお互いに意見交換を行い、飼育についてのアドバイスをたくさん頂きました。

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この日の夜には、宮崎市フェニックス自然動物園で行われている、チンパンジーやオランウータンの素晴らしい環境エンリッチメントについて紹介していただきました。
環境エンリッチメントとは『動物の飼育環境をよりよくするための具体的な取り組み』です。

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チンパンジーやオランウータンがより良い暮らしができるように、たくさんの工夫とアイディアに溢れていました。
「チンパンジーやオランウータン?大牟田にはいないじゃん!」
と言う声が聞こえてきそうです。たしかに、現在当園ではこの2種を飼育していません。
しかし!動物のくらしをより良くするにはどんなことが出来るのか、どうすれば動物を魅力的に見せることができるのかということは、動物や動物園の種類を超えて共有することができます。
なので、このように動物園同士が仲良くなることはとても大切なことなのです!


2組目はSHAPE-Japanの方々です。
SHAPE-Japanとは、世界中の飼育動物の飼育環境の改善に取り組むために設立された国際団体の日本支部です(詳しくはSHAPE-Japan の公式HPをご参照ください!http://www.enrichment-jp.org/)。

つい先日、SHAPE-Japanの方々に当園の飼育員向け講義を3名それぞれ3つも!行って頂きました!

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普段は椅子に座ると眠くなる私たちですが、この時ばかりは真剣に聞き入っていました。
動物を飼育するには環境エンリッチメントが必ず必要で、しかも科学的に行われなければならないこと、実際に起きた事故の話、トレーニングをどうやって科学的に分析するか、ちょっとした工夫でできるエンリッチメントの事例紹介などなど…環境エンリッチメントには教育効果があったり、研究にもなったり、そして見る人も楽しめたりと、いいことがたくさんあることをみっちり教わり、盛りだくさんの内容でした。

当園では科学に基づいた飼育管理を掲げています。
当園でももっと環境エンリッチメントを取り入れ、科学的に行っていけるようにしていきたいと強く感じました。


今回は2組の『助っ人』を紹介させて頂きましたが、これからも園を超えて交流を深め、動物1頭1頭のくらしをより良く、動物園をより良くしていきたいと思います!
どんどん良い方向に変わっていく大牟田市動物園にぜひ遊びにきてください!


ライオン班:ばん


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by omutazoo | 2015-06-20 18:12 | Trackback | Comments(1)

動物園のスタッフ達の日常をあれやこれや、、、


by omutazoo