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㊙!?どんぐり計画

みなさん、こんにちは。
早速ですが、こちらの写真をご覧ください。
㊙!?どんぐり計画_c0290504_14373537.jpg
これは、とある日のキリン収容後の、展示場です。
そこには、不敵な笑みを浮かべ何かを持っている先輩の姿が・・・

先輩の持っているものを覗くと、
㊙!?どんぐり計画_c0290504_14363087.jpg
中にたくさんのどんぐりが!

実は、以前からキリンの展示場に、大きな木を植えたいという構想があり、
どんぐりを見た先輩が、「大量のどんぐり、展示場にばらまけば
どれか芽が出るんじゃ!」と急に叫び出すことがありました(本当に突然叫びました)。
ただ、私たちも、100%芽が出るという確証がなく、ものは試しでやってみました。

ちなみに、こうなればいいなというのが、この写真です。
㊙!?どんぐり計画_c0290504_14405953.jpg
これは、以前大きなクロキという種類の木を切ってきて、
展示場に添えたときの写真です。

キリンの背丈より大きく、キリンたちも必死に首と舌を伸ばし、
上の方にある葉を食べようとしていました。
この時は、体全体を使い、食べることにかなり長い時間をかけていました。

野生下でも、食事の時間は1日の中で多くを占めます。
ただ、なかなかキリンより大きな木を用意することは難しく、
いつも用意する木の葉は、すぐ食べ終わってしまいます。

しかし!先程のどんぐりが芽を出し、大きく成長したら、
葉は枯れずにいつまでも、キリンに木の葉を提供することが
可能になります!

大きな木になるには、何年かかるか分かりません・・・
まずは、果たして芽が出るのか!?
みなさんには、このどんぐり計画を温かく見守っていただけたらと思います。

計画がうまく進んでいけば、また続報を書く予定ですので、
その時までお楽しみにお待ち下さい!


キリン担当:まつたに

by omutazoo | 2020-11-08 17:49 | 取り組み
皆さんこんにちは‼
先日、マンドリル舎の展示場に組み木を入れました。
今回はその時のお話をしようと思います。

諸事情により、大牟田市の木であるクヌギを
園内で切ることになり、それを利用したのですが、
長いもので4m程もありました。
それぞれの木をマンドリル舎に入れ、組み、
ボルトで固定しました。


マンドリル舎に木を入れました‼_c0290504_13344823.jpg
作業の様子


木を入れる前と比べてみると、その変化は一目瞭然!
マンドリル舎に木を入れました‼_c0290504_13370029.jpg
木を入れる前


マンドリル舎に木を入れました‼_c0290504_13374028.jpg
木を入れた後


木を入れた翌朝、木の上のさまざまなところに餌を置き、
リル(母)とルル(娘)に展示場に出てきてもらいました。
扉を開けると、2頭ともすぐ展示場に出てきてくれました。

展示場に出てからの5分間、2頭とも組み木には乗らずに
餌を食べていました。
5分たった頃、ルルは、組み木に乗って餌を探し始めましたが、
リルは組み木には乗らず、地面にある餌を食べ始めました。


マンドリル舎に木を入れました‼_c0290504_13485944.jpg
組み木の上で餌を探すルル(下)
リル(上)は、組み木の上ではなく、以前からあったパイプの上に乗っています。


しばらくするとルルが木の高いところまで登っている様子も見られました。


マンドリル舎に木を入れました‼_c0290504_14474117.jpg
マンドリル舎に木を入れました‼_c0290504_13523948.jpg
組み木の高いところに登っているルル



この様子は動画でもご覧頂けます。

現在、Amazonほしい物リストから頂いたカメラを
マンドリル舎に設置しています。
今後のリルとルルの様子は頂いたカメラで記録し、
行動の変化などを見ていきたいと思います。


マンドリル担当:いわした

by omutazoo | 2020-06-28 15:34 | 動物
皆さん、こんにちは。
今回は、リスザルの「トーマス」についてお話したいと思います。

トーマスは老化により体重が減少してきたので、確実にご飯を食べれるように
他のリスザルたちとは別れ、リスザル舎の中で生活しています。

リスザルのトーマスはお部屋で過ごしています。_c0290504_13542147.jpg



















トーマスのお部屋の中は、こんな感じです。
リスザルのトーマスはお部屋で過ごしています。_c0290504_13210558.jpg

















野生のリスザルは、木の上で生活しているので部屋の中には木が組んであります。


ところが先日、体力の衰えからかトーマス木の枝から床に
落下したところを飼育員が目撃しました。
幸いトーマスに怪我はありませんでしたが、床がコンクリートのままでは
再び落下して決まった時に、トーマスが怪我をしてしまう危険があります。
トーマスのいるお部屋を小さく、狭くすれば、怪我をする危険性は
減ると思いますが、そうするとトーマスの生活の質が下がってしまいます。
今の生活の質を落とさずに、トーマスがもし落下してしまったとしても
怪我をしないよう、床にバスマットを敷きました。
リスザルのトーマスはお部屋で過ごしています。_c0290504_13451009.jpg

















リスザルのトーマスはお部屋で過ごしています。_c0290504_13452689.jpg


















再びトーマスが落下するところは目撃していません。
今後もトーマスの健康と生活の質の向上のために努力を重ねたいと思います。
リスザルのトーマスはお部屋で過ごしています。_c0290504_13225077.jpg


















リスザル担当:いわした

by omutazoo | 2020-05-01 12:57 | 取り組み

キリンの寝室で!!

みなさん、こんにちは!
早速ですが、ここがどこだか分かりますか?
キリンの寝室で!!_c0290504_18324422.jpg

ここは、キリンのプリンの寝室です!

当園のキリンの寝室には、脚への負担を軽減するために、
砂を敷き詰めています。
ずっと同じ砂を使っているのは、衛生的にもよくないので、
およそ半年に1回のペースで、砂の入れ替えをしています!

というわけで、砂の入れ換えの時期がやってきました!
今日はその様子を綴っていこうと思います。


まずはキリンの大きな体で踏み固められた砂を、
入れ換え前日にほぐす作業から始まります。
キリンの寝室で!!_c0290504_18425873.jpg
砂をほぐしています


どれくらい踏み固められているかと言うと・・・
キリンの寝室で!!_c0290504_18473522.jpg
このようにコンクリートブロックみたいに硬くなっています!!
このままでは、砂の入れ換えがめちゃめちゃ大変なので、
前日にほぐしておくことが、とても重要なのです。


さあ!ようやく砂の入れ替えスタートです!
まずは、砂を運び出します。
キリンの寝室で!!_c0290504_18524361.jpg
このように一輪車に入れて全て運び出します(ちなみに1回に乗せる量は30~40キロほど・・・)。


キリンの寝室で!!_c0290504_18555914.jpg
運び出した砂は、キリンの展示場に入れます。

あとは寝室の砂がなくなるまで、ひたすらこの作業を繰り返します!!
(この時点でかなり疲れます。笑)

キリンの寝室で!!_c0290504_19000617.jpg
ほとんどの砂を運び出しましたー!!


しかし、まだ細かい砂が残っています。
それをどうやって集めるかというと・・・

キリンの寝室で!!_c0290504_19022552.jpg
ブロワーという機械を使い、風の力で端にまとめていきます。

キリンの寝室で!!_c0290504_19053468.jpg
これが砂のない、キレイになった床です(なかなか見れないですよー!)。


そして、床の消毒を行い、砂の運び出しは終了です!(ここまでで約1時間半・・・)


消毒した床が乾いたら、新しい砂を入れます!
その量がこちら
キリンの寝室で!!_c0290504_19092809.jpg
トラック2台分あります!!


さて、ヘトヘトな体に鞭を打って、運び込みます。
キリンの寝室で!!_c0290504_19135368.jpg
(写真を撮ろうとしたら、ちょっとかっこつけ始めた先輩)


一輪車に砂を乗せて、寝室内に運びます。
1時間ほどひたすら運び続けた結果・・・
キリンの寝室で!!_c0290504_19155755.jpg
全ての砂を運ぶことが出来ました!やったーー!!


全てを運び終えたときにはもうヘロヘロになりました(笑)
プリンも新しい砂で気分良く過ごしてくれてるみたいです!(頑張った甲斐があった!)

砂の入れ換えを動画にしましたので、こちらもよろしければご覧ください。





今動物園は閉園中ですが、開園した際にはまた元気な動物たちに
会いに来てくださいね!!


大牟田市動物園の阪神ファン代表 まつたに

by omutazoo | 2020-04-13 11:36 | スタッフの日常

丸太を頂きました!

みなさんこんにちは!

いろいろと大変な時期ではありますが、皆さんいかがお過ごしでしょうか?
心配事も尽きないと思いますが、こんな時こそ心穏やかに過ごしたいものですね。

昨日から動物園は休園になりましたが、動物たちと職員は
いつもと変わらず元気に過ごしております!
このブログでは、最近の様子を少しだけお伝えします。

先月、市民の方から杉の丸太を頂きました。
丸太を頂きました!_c0290504_14012329.jpg
とっても大きくて立派です!
早速、サル類の獣舎の中に入れてみると、樹皮を剥がしたり、
休息場所として利用したりとさまざまな使い方をしてくれました。

丸太を頂きました!_c0290504_13585481.jpg
マンドリルのルル

丸太を頂きました!_c0290504_13570724.jpg
ブタオザルのサクラ

丸太を頂きました!_c0290504_13570069.jpg
フサオマキザルのじゅうごろう

リルとサクラは休息台として、じゅうごろうは転がして使用していました。
また、丸太の下に食べ物を隠してみると、試行錯誤しながら
探して食べる様子も見られました。

丸太をお譲りくださいました市民の方に心より感謝申し上げます。


サル類担当 えざき

by omutazoo | 2020-04-10 10:21 | 取り組み

休園日のお仕事

みなさんこんにちは!
今回のブログは、マンドリル舎で行った砂入れについてのお話です。

昨年12月29日から今年 1月 1日まで、当園は年末年始のおやすみでした。
動物園がおやすみだから飼育員もおやすみ、ということはなく、
飼育員は普段通り仕事をします。
さらには、通常業務に加えて、開園日にはできない作業を行うこともあります。
この年末年始には、これまで床がコンクリートだったマンドリル舎に
砂を入れる作業を行いました。
休園日のお仕事_c0290504_12470796.jpg
たくさんの砂を用意しました。


古い施設なので、砂を入れるための設備などはありません。
バケツに砂を入れ、一輪車で獣舎内まで運び、展示場内にザバッー!
これをひたすら続けます。
休園日のお仕事_c0290504_12470999.jpg
砂をバケツに入れて・・・

休園日のお仕事_c0290504_12470721.jpg
展示場内にザバッー!



それでは、砂入れの前と後を比較してみましょう。
休園日のお仕事_c0290504_13005426.jpg
砂入れ前

休園日のお仕事_c0290504_12470831.jpg
砂入れ後


より野生下での環境に近づいた展示場の中で、
マンドリルたちが砂を掘り返して遊んだり、
砂の質感を楽しんでくれることを期待しています。


担当 えざき

by omutazoo | 2020-01-18 12:22 | 大牟田市動物園
こんにちは。
ライオン班のばんです。

この度、大牟田市動物園はエンリッチメント大賞2019におきまして、
『Wild meǽt Zoo ~駆除された動物を動物園のご馳走に』の取り組みが
大賞 インパクト賞を受賞しました!!!

大賞を受賞しました!!!_c0290504_12565606.jpg
作家で審査員の川端裕人さんから受け取った楯をぎこちなく持つ私。


エンリッチメント大賞とは、NPO法人 市民ZOOネットワークにより
飼育動物の環境を豊かにする取り組み(環境エンリッチメント)の中から
特に優れた取り組みに贈られる賞です。

当園の大賞受賞は2016年の『みんなでエンリッチメント!!
~実践・継続・発展・発信~』に次ぐ2度目の快挙です。


授賞式は大変な盛り上がりで、参加者は300名を超え、
立ち見が出るほどでした。
大賞を受賞しました!!!_c0290504_12555353.jpg
超満員の会場(写真提供:つまき♪さん)


今年は当園を含め、3園が大賞を受賞しました。
大賞を受賞しました!!!_c0290504_13001871.jpg
大賞 総合評価賞 秋田市大森山動物園
『トナカイの放牧飼育を含むエンリッチメント』
講演者:柴田典弘さん

苦節6年、努力の結晶。
柴田さんの超熱血講演に涙を流す参加者の方もいらっしゃいました。


大賞を受賞しました!!!_c0290504_13023400.jpg
大賞 技術賞 東京都葛西臨海水族園
『海鳥の遊泳を促す採食エンリッチメント』
講演者:野島大貴さん

海鳥研究者と協力したアカデミックかつ実践的な取り組み。
研究者との連携の意義を強く訴えかけてくる講演でした。


そして・・・
大賞を受賞しました!!!_c0290504_13023558.jpg
大賞 インパクト賞 大牟田市動物園!
『Wild meǽt Zoo ~駆除された動物を動物園のご馳走に』

この取り組みを簡単に説明すると…
シカやイノシシなどによる農業被害や生態系被害などの被害拡大を防ぐため、
全国各地で駆除が行われています。
しかし、そのほとんどは、様々な事情によりやむなく捨てられています。

一方、動物園のライオンたちの多くは、野生とは大きく異なる餌を食べており
刺激が少なくなるなどの問題を抱えています。

そこで、駆除された動物たちをほぼ丸ごと動物園のライオンたちに与え
両方の課題の解決を図るため、大学職員、科学コミュニケーター、行政職員、
ジビエ事業者、そして動物園職員が連携して立ち上げた団体が
Wild meǽt Zoo(ワイルド・ミート・ズー)です。
また、Wild meǽt Zoo以外にも様々な大学や動物園などと協力し、
地道に活動を続けてきました。


大賞を受賞しました!!!_c0290504_12555211.jpg
動物福祉と獣害問題の課題を組み合わせ、両方の課題解決を図るために
Wild meǽt Zoo(ワイルド・ミート・ズー)を作りました。


この取り組みの一部は過去のブログからご覧いただけます。


今回の受賞は、動物園の外部とも積極的に連携することで、
動物の豊かな生活だけでなく、繊細で複雑な獣害問題にも挑戦する
当園の姿勢が高く評価されました。

このような取り組みが続けてこられたのは、関係する方々はもちろんのこと
動物園に足を運んでくださったり、このブログを読んでくださったりする
みなさんのご理解があったからこそと思っております。
この場をお借りしてお礼申し上げます。


今回の受賞が全国の動物園にインパクトを与えたかもしれません。
この受賞を糧に、このような取り組みが広がっていくよう
今後も地道に活動を続けていきます。
大賞を受賞しました!!!_c0290504_12555212.jpg
駆除されたシカを興奮した様子でくわえるライオンのあさひ。



「私もこの受賞講演を聴きたかったのに…。」
そんなあなたに朗報です!
12月21日(土)に大牟田市動物園内にて
『Wild meǽt Zoo ~駆除された動物を動物園のご馳走に』の
受賞講演会を行います!

さらに!
講演会後に駆除されたヤクシカをライオンに与える屠体(とたい)給餌を行います!

みなさまにご参加を頂き、受賞内容についての理解を
深めて頂けましたら幸いに存じます。
みなさまのご参加をお待ち申し上げております。


大賞を受賞しました!!!_c0290504_13002191.jpg
受賞者や審査員の方々と。


ライオン班 ばん

by omutazoo | 2019-12-11 17:05 | 取り組み

研修生といっしょに!


こんにちは!
最近は雨が降る日が多く、暑さがやわらいできましたね。
いかがお過ごしでしょうか。

今回は、夏休み期間ということで
大阪から研修に来てくれているOさんとの作業についてのおはなしです。

どんな作業をしたのかというと…
フサオマキザルにハンモックを作成しました!
研修生といっしょに!_c0290504_16100107.jpg
当園のサル舎には、木を組んであったり消防ホースを編んだものがあったりと
様々な工夫をしていますが、長期間そのままではサルたちも慣れてしまい飽きてしまいます。

そこで、今回はフサオマキザル展示場の上部空間をもっと利用してもらえるように
そして新しいものを入れることで楽しんでもらえるようにハンモックを入れることにしました。

ここからは、どんな風に作ったのか写真で見ていきましょう!

まず、土台となる木を組みそこに消防ホースを固定していきます。
研修生といっしょに!_c0290504_16010270.jpg
固定した消防ホースの間に別の消防ホースを通し、編んでいきます。(作業を行う研修生)
研修生といっしょに!_c0290504_16013423.jpg
ここでのポイントはきつく締めること!
当園のフサオマキザルは、とても動きが激しいため、緩いとすぐにたるんでしまいます。
研修生といっしょに!_c0290504_16020346.jpg
このようにしっかりと締めます。

次は、先ほどの写真の上部に長く余っているホースを裏面に打ち付けます。(作業を行う研修生)
研修生といっしょに!_c0290504_16025019.jpg
完成までもうすぐ…!
最後に吊るすための消防ホースを付けたら完成!

ですが…まさかの写真を撮っておらず…


さあ、気を取り直して設置です!

研修生といっしょに!_c0290504_16033291.jpg

吊るすための消防ホースを付けて(これは私です)
研修生といっしょに!_c0290504_16043606.jpg

完成です!!!

サル舎の中から上を見上げるとこんな感じ。
研修生といっしょに!_c0290504_16052315.jpg

園路から見たらこんな感じです。
研修生といっしょに!_c0290504_16054477.jpg
フサオマキザルたちは乗ってくれるのでしょうか?
付けてすぐ2頭とも乗ってくれたものの一瞬で写真を撮れず…
その後、マツが乗ってるところを何度か見かけることができました!
研修生といっしょに!_c0290504_16060630.jpg
遅れてジュウゴロウも乗ってくれるようになり
研修生といっしょに!_c0290504_16062489.jpg
2ショットも無事撮れました!
研修生といっしょに!_c0290504_16063886.jpg

今回のこのような取り組みは「環境エンリッチメント」というものです。
動物園で飼育している動物に幸せな暮らしを実現するための具体的な取り組みのことです。

園内にはほかにも様々な取り組みがあります。
1度ご覧になられた方も、新しく増えたものがあると思いますので
ぜひ涼しくなってきたこの時期にお越しください。

サル班:こが

by omutazoo | 2019-08-26 17:04 | 取り組み
こんにちは!
ライオン班の伴です。

今回は3月13日に当園で開催されたシンポジウム
「駆除された野生獣を動物園の動物福祉に役立てる
~地域における獣害問題と動物園動物の動物福祉問題を
つなぐ新たな実践活動~」についてのお話です。

駆除された野生動物と動物園の動物たちについて考えるシンポジウム_c0290504_17113846.jpg
シンポジウムのポスター
九州大学持続可能な社会のための決断科学センター主催、
Wild meǽt Zoo(ワイルドミートズー)、九州大学大学院地球社会統合科学府、
大牟田市動物園の共催で実施されました。


シンポジウムの背景を簡単に説明すると…
シカやイノシシなどによる農業被害や生態系被害などの被害拡大を防ぐため、
全国各地でシカやイノシシなどの駆除が行われていますが、
駆除された動物の多くは、様々な事情により廃棄されています。
一方、動物園で飼育されているライオンの多くは、野生とは大きく異なる餌を
食べており、刺激が少なくなるなどの問題を抱えています。
こうした状況を鑑み、駆除された動物を動物園のライオンに与えることによる
双方の課題解決が模索されています。

今回のシンポジウムは、獣害問題や動物園に関わる多様な関係者が講演を行い、
参加者と議論を深めることを目的に開催されました。

当園ではこれまでにも本シンポジウムに関連した試みを実施しています。
それぞれの試みをご紹介した記事は、こちらからご覧いただけます。


さて、シンポジウム当日。
平日開催ということもあり、人が集まるのか心配していましたが・・・
駆除された野生動物と動物園の動物たちについて考えるシンポジウム_c0290504_16234123.jpg
予想を遥かに超える超満員!
全国から約90名の方々が参加され、参加者のご所属も鳥獣対策の関係者や
動物園関係者、動物園ファン、地元の市民の方々と非常に多彩でした。


参加者だけでなく講演者も多彩です。
駆除された野生動物と動物園の動物たちについて考えるシンポジウム_c0290504_16261502.jpg
九州大学持続可能な社会のための決断科学センター/Wild meǽt Zooの
細谷先生による趣旨説明や衛生対策のお話。

駆除された野生動物と動物園の動物たちについて考えるシンポジウム_c0290504_16244157.jpg
当園広報担当冨澤による当園の動物福祉に対する取り組みの紹介。

駆除された野生動物と動物園の動物たちについて考えるシンポジウム_c0290504_16251345.jpg
島根県東部農林センター/Wild meǽt Zooの田川さんによる獣害対策現場のお話。

駆除された野生動物と動物園の動物たちについて考えるシンポジウム_c0290504_16254288.jpg
糸島ジビエ研究所/Wild meǽt Zooの西村さんによる
ジビエ(野生鳥獣由来の食肉)事業者から見た
動物園連携事業の意義についてのお話。

駆除された野生動物と動物園の動物たちについて考えるシンポジウム_c0290504_16270800.jpg
九州大学持続可能な社会のための決断科学センターの御田先生による
アンケート調査のお話。

駆除された野生動物と動物園の動物たちについて考えるシンポジウム_c0290504_16270063.jpg
科学コミュニケーター/Wild meǽt Zooの大渕さんによる
屠体給餌を行うことについての問いかけ。

駆除された野生動物と動物園の動物たちについて考えるシンポジウム_c0290504_16273518.jpg
台北動物園保育教育基金会の張さん
(なんと台湾からお越しいただきました!)による
台湾の動物園での教育活動の紹介。

駆除された野生動物と動物園の動物たちについて考えるシンポジウム_c0290504_16272785.jpg
私も屠体給餌がライオンたちに与える影響について紹介しました。


総合討論では各演者が意見や感想を述べ、会場から質疑を受けました。
駆除された野生動物と動物園の動物たちについて考えるシンポジウム_c0290504_16272112.jpg
進行からの問いかけに答える細谷先生。


私は、会場からどんな質問が飛び出すのか、
内心ドキドキしながら身構えていました。
すると、大牟田市内在住の70代男性の方から
以下のようなコメントを頂きました。

「動物園は必要なのかそうではないのかと問われると、
私は必要だと思う。特に大牟田市のような小規模の街で、
動物園を維持して来れたというのは、市民の誇りだと思っている。
これからも市の誇りとして維持していきたい。」

コメントの後には会場から自然と温かい拍手が沸き起こり、
当園スタッフをはじめ、目頭を熱くされる方も見られました。


総合討論の後には実際に屠体給餌を行い、皆さんと一緒に観察しました。
駆除された野生動物と動物園の動物たちについて考えるシンポジウム_c0290504_16271696.jpg
ヤクシカの屠体を食べるアムールヒョウのポン。
初めての屠体給餌でしたが、翌日には骨まで食べきっていました。

Youtubeに動画もアップしております。
初めてヤクシカを目にしたとは思えない
ポンちゃんの食べっぷりを是非ご覧くださいませ。



最後に、閉会のあいさつで九州大学大学院比較社会文化研究院の
荒谷先生のコメントを紹介します(記憶に基づくため表現が多少異なります)。
「恐らく、この課題に答えは出ないと思います。
ですが、このように皆さんと一緒に悩み考えることこそ
意味があるのです。」

今回のシンポジウムに限らず、生きものの命に関わることは
様々な見方ができます。
多角的な情報や多様な考えに触れ、一人一人が悩み考え、共有する。
これからもそんな場を提供し、市民が誇れる動物園を創っていきたいです。

講演者の皆様や開催にご尽力いただいた皆さま、
そして参加されたすべての方々に心よりお礼申し上げます。

※本シンポジウムは国立研究開発法人科学技術振興機構、
フューチャーアース「環境・災害・健康・統治・人間科学の連携による
問題解決型研究」、平成30年度九州大学QRプログラム
「特定領域強化プロジェクト」の支援を受けて開催されました。


ライオン班 ばん

by omutazoo | 2019-03-27 14:06 | 取り組み
大牟田市動物園の近くにある三池工業高校の生徒さんに、
今度はモルモットの自動給餌器を作っていただきました!!

どういう仕組みかというと、
①エサを入れます。
第2弾 \"自動給餌器\"制作プロジェクト!_c0290504_13490669.jpg
②タイマーをセットします。(最大16回セットできます!)
 セットした時間になったら、モーターが回転します。
第2弾 \"自動給餌器\"制作プロジェクト!_c0290504_13491287.jpg
③エサがでてきます!!
第2弾 \"自動給餌器\"制作プロジェクト!_c0290504_13491673.jpg
日中はスタッフがエサを色々な場所に隠したり工夫していますが、
自動給餌器を使用することで夜の間も少しずつエサがでてきて採食できるようになりました。

三池工業高校のみなさんありがとうございました!
第2弾 \"自動給餌器\"制作プロジェクト!_c0290504_13510292.jpg
                         モルモット担当:かわかみ

by omutazoo | 2019-02-18 17:12 | 取り組み

大牟田市動物園のスタッフが、日々のさまざまなことをお伝えします!


by omutazoo