こんにちは!
ライオン班の伴です。

今日は、以前このブログで紹介した駆除された動物をライオンたちに与える取り組みの続きのお話です。

以前紹介したブログはこちらからご覧いただけます。
『ライオンたちにイノシシをプレゼント?! Wild meǽt Zoo(ワイルド ミート ズー)始動!』
https://omutazoo.exblog.jp/29547122/


さてさて、前回はイノシシをほぼそのままライオンたちに与えました。
今回はイノシシの『骨』を与えたお話です。

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糸島ジビエ研究所の方からサンプルとしていただいたイノシシの骨。


この骨を殺菌するために鍋でゆでました。
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肉のいい香りが漂います!

しっかり処理されたイノシシのお肉はぜんっぜん臭くないんです!
この匂いはきっとライオンたちにもたまらないはず!
早速あげてみると・・・

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イノシシの骨を咥えたライオンのリラ。

咥えたまま走ることもありましたが、興奮はすぐに冷めたのか、ポトリ…。


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イノシシの骨を囓るトラのホワイティ。

お気に召したのか、両前肢で押さえながら「バキバキッ!」と快音を立てていました!

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イノシシの骨を囓るキツネのわらび。

前肢で押さえ込みながら、わずかに残った肉を器用にはぎ取りました!


ちなみに雄ライオンのあさひは、一本「パキッ」と食べたものの、それ以降はほとんど無反応。
ハクビシンのハッチも反応はいまいちだったようです。

以前シカの骨を与えたときとは反応が違っていて面白いですね!

以前、シカの骨を与えたときの様子はこちらからご覧いただけます。
『ライオンたちとシカの骨』
https://omutazoo.exblog.jp/26914168/


骨を与えることで、カルシウムを補給したり、顎を鍛えたり、新しい刺激が増えたり…。
メリットはいっぱいあります。
また、利用されることが少ないイノシシの骨の動物園での有効利用が期待されています。
もちろん一頭一頭反応は様々。
与え方などを工夫して今後も活用していきたいと思います。


ライオン班 ばん



・Wild meǽt Zoo フェイスブック
https://www.facebook.com/Wild-me%C7%BDt-Zoo-235443356997744/

・糸島ジビエ研究所 ホームページ
http://gibierlab.jp/about/

・糸島ジビエ研究所 Facebook
https://www.facebook.com/gibierlab/

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by omutazoo | 2018-06-30 17:42 | 取り組み | Trackback | Comments(0)
※このブログにはイノシシの屠体の画像が含まれます。あらかじめご了承のうえご覧ください。


皆さんこんにちは!
ライオン班の伴です。
今回のブログはちょっと長めですが、動物園が様々な機関や人々と繋がって、新たな領域を開拓する興味深い内容となっていますので、是非最後までお付き合いください。

以前このブログで紹介した獣害駆除されたシカを動物園のライオンたちに与え、より活き活きとした生活が送れるようにするための試み、「ヤクシカZOOプロジェクト」を覚えていますか?

・ヤクシカZOOプロジェクトの過去のブログ
ライオンたちとシカの骨
http://omutazoo.exblog.jp/26914168/
ヤクシカZOOプロジェクト 第2弾!
http://omutazoo.exblog.jp/27374281/
ヤクシカZOOプロジェクト 第3弾!
http://omutazoo.exblog.jp/27833538/


獣害問題はとても深刻で、特に福岡県は単位面積当たりの被害額がワースト1位になるほどです。
そこで、ヤクシカZOOプロジェクトをより発展させていくために、新たな団体を作りました。
その名も・・・
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非営利団体「Wild meǽt Zoo」(ワイルド ミート ズー)!!


団体名には「野生(wild)と動物園(zoo)が獣肉(meat)を通じて出会い(meet)動物園の新しい価値を創造しながら地域とつながってゆく。」との想いが込められています。



さてさて、今回はこの「Wild meǽt Zoo」に関連したお話です。

6月4日午前。
九州大学リーディング大学院「持続可能な社会を拓く決断科学プログラム」のセミナー「ヤクシカZOOプロジェクトからWild meǽt Zooへ ~地域における獣害問題と動物園の動物福祉をつなぐ新たな実践活動~」に参加しました。
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低温殺菌処理について説明する細谷先生。

ここでは、Wild meǽt Zooの理事でもある九州大学の細谷先生からのレクチャーの後、大学院生たちと活発な討論が行われました。



6月4日午後。
イノシシやシカなどの食肉処理加工を行っている「浮嶽くじらセンター」(福岡県糸島市)を見学させてもらいました。
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センターの外観。
イノシシの肉は「山鯨(やまくじら)」とも呼ばれます。

ここでは、Wild meǽt Zooの理事でもある「糸島ジビエ研究所」代表の西村さんに捕獲から加工までのレクチャーを受けました。
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熱心に説明する西村さん。

技術的な話だけではなく、「自然から命を頂く」という想いがひしひしと伝わってきました。



6月5日午前。
この日は実際にライオンとトラに初めて与える日です。
低温殺菌処理*を施し、感染症のリスクを少なくするために頭部と内臓は除去した糸島産のイノシシを用意しました。
*低温殺菌処理とは低温での加熱殺菌のことで、ウイルスなどの感染症を予防し、肉質の変化や毛の抜け落ちが少なくなります。

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約4kgのイノシシ。

小型のイノシシは食肉には不向きで、あまり利用されていません。
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事前の説明を行う、Wild meǽt Zooの代表でもある科学コミュニケーターの大渕さん。

獣害問題と動物園の動物福祉を来園者と一緒に考えるために必要な説明です。




気になる動物たちの反応は・・・
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雄ライオンのあさひ。
毛皮に苦戦?したようでしたが、上手に前足で押さえて引きちぎる様子が観察されました。


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雌ライオンのリラ。
咥えて走ったり、爪を立てて引っ張ったり、興奮しっぱなしのご様子。


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雌トラのホワイティ。
奥歯を使って骨までバキッ!と。リラックスした様子で、黙々と食べ進めていました。


3頭とも夕方にはほとんど完食し、普段の餌では見られない行動やじっくり時間をかけて食べる様子が観察されました。

さらに、九州大学の御田先生と九州大学の大学院生の方々のご協力のもと、この給餌の様子をご見学された方を対象にアンケート調査を行いました。
アンケートには授業の一環で訪れた専門学校の方々にご協力頂きました。

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アンケート調査の結果を眺める大学院生の方々。
おおむね好意的に受け止めていただけたようです。


今回の経験を踏まえて、今後も獣害駆除された動物たちを有効に活用し、動物園の動物たちのよりよい生活を考えていきます。
また、皆さんにこういった取り組みを積極的にお伝えし、一緒に動物と人の関係を考えていきたいと思います。


今回のブログはいかがでしたか?
動物園では様々な機関や人々と協力しながら、動物園の内外の課題に積極的に取り組んでいきます。
Wild meǽt Zooの活動もそのうちの一つです。
動物園には様々な機関や人々が繋がる場として、まだまだ秘められた可能性がありそうですね!
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当日集まったWild meǽt Zooのメンバーたち。

ライオン班 ばん



・Wild meǽt Zoo フェイスブック
https://www.facebook.com/Wild-me%C7%BDt-Zoo-235443356997744/

・九州大学決断科学プロクラム ホームページ
http://ketsudan.kyushu-u.ac.jp/
・九州大学決断科学プロクラム Facebook
https://ja-jp.facebook.com/ketsudankagaku?fref=ts

・糸島ジビエ研究所 ホームページ
http://gibierlab.jp/about/
・糸島ジビエ研究所 Facebook
https://www.facebook.com/gibierlab/

・科学コミュニケータ― 大渕希郷さん ホームページ
http://www.sky.sannet.ne.jp/masato-oh/


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by omutazoo | 2018-06-10 14:37 | 取り組み | Trackback | Comments(0)

ライオンたちとシカの骨

こんにちは!
ライオン班のばんです。
さて、今日はライオンたちに与えている骨のお話。

どーん!
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これは屋久島から送ってもらったヤクシカの骨。

ヤクシカは屋久島だけに住む小型のシカで、大牟田周辺に生息しているシカ、キュウシュウジカに近い種類です(亜種と言います)。
屋久島では固有植物の減少や農業被害などから、ヤクシカの駆除が行われています。
駆除したヤクシカはおいしいお肉としても流通していますが、その利用は一部に限られています。
そこで、駆除されたヤクシカを動物園で活用できないか?ということで、屋久島で唯一の鹿の処理場であるヤクニク屋さんから、ヤクシカの骨をサンプルとしていただきました。
さて、気になるライオンたちの反応は…?

オスのライオン、あさひ
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「バキッ!ポリッ!」と丸ごと完食!

メスのライオン、リラ
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「ガジガジ」と前肢も使って器用に骨の表面に付いた肉を削ぐ。

メスのトラ、ホワイティ
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咥えたまま移動して…
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「ジャリジャリ」舐めたり齧ったり。

オスのキツネ、わらび
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「クンクン、ペロッ」と舐めはしたもののそれ以上は近寄らず。

ライオンたちの反応は実に様々。
骨を与えることには環境エンリッチメント(※)として様々なメリットがあります。
・齧ることで顎が鍛えられる。
・齧ることで歯がきれいになる。
・舐めとるなど、食べるための本来の行動を引き出す。
・時間をかけて食べることで充実した時間が増える。
・匂いなどの新しい刺激が加わる。
などなど。

これからも駆除されたヤクシカの命をできるだけ有効活用するために、動物園での可能性を探っていきます。
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このプロジェクトはヤクニク屋さん、九州大学 持続可能な社会のための決断科学センター、科学コミュニケーター 大渕希郷さんとの共同で「ヤクシカZOOプロジェクト」として進めて行きます(ロゴマークも素敵でしょ?)。
今後の展開にご期待ください!

ライオン班 ばん

※ 環境エンリッチメント 
飼育されている動物が心身ともによりよく生活できるように環境を豊かにするための工夫。

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by omutazoo | 2017-08-20 17:43 | 取り組み | Trackback | Comments(0)

動物園のスタッフ達の日常をあれやこれや、、、


by omutazoo