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インコのお引っ越し

こんにちは!
ライオン班のばんです。
新年度になり、お引っ越しされた方も多いのではないでしょうか?
今回のお話は、アオボウシインコ「ひょーん」のお引っ越しです。
人のように家財道具がいらないインコのお引っ越し。
簡単そうですが、いったいどんな工夫があるのでしょうか?
是非最後までお付き合いください!

現在、ひょーんはこちらの小さな部屋で暮らしています。
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ひょーんのお部屋。

より広くて快適で、しかも皆さんも観察がしやすい場所への引っ越しを計画しています。
その引っ越し先がこちら!
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モルモットとウサギの運動場。

ここなら、今のお部屋よりも広く、観察もしやすくなります。
しかも、今のお部屋から徒歩30秒。
しかーし!
動物の移動はそう簡単ではありません。
新しいお部屋がいくら快適そうに見えても、急に環境が変わると大きな負担になってしまうかもしれません。
そこで、新しいお部屋に馴れてもらうための練習を始めました。
まずは移動ためのキャリーケースに馴れてもらいます。
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すぐに馴れ、今では自分から入ってくれます。
入ってくれたら、大好物のアーモンドのかけらを渡します。

キャリーケースに馴れたら、今度は移動の練習。
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キャリーケースでの移動にもすぐに馴れました(中にひょーんが入っています)。

モルモットとウサギの運動場までいけるようになったら、今度はウサギたちに馴れてもらいます。
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気になるようですが、近づきはしません。

現在、この新しいお部屋で過ごす時間を徐々に長くしています。
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見渡したり囓ったり、探索に夢中なご様子。

新しいお部屋に馴れるにはもう少しかかりそうです。
もしモルモットとウサギの運動場でひょーんを見かけたら、優しく見守ってくださいね!
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ライオン班
ばん

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by omutazoo | 2018-04-26 15:23 | 動物

麻酔とトレーニング

ライオン舎の前に行くとこんな看板が…。
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現在、ライオンの「あさひくん」(4歳)は体調不良のため展示を控えています。

数日前から急に食欲が低下し、吐くこともありました。
飼育員と獣医で話し合い、麻酔をかけて検査することにしました。
採血をしたり、レントゲンを撮ったり、エコーを当てたり、注射を打ったりしました。
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その結果、異常所見は特に見当たりませんでしたが、食欲不振や嘔吐などの症状から、毛の塊がお腹に溜まってしまう、毛球症という病気を疑って治療を行っています。


さて、熱心な大牟田市動物園ファンの方はちょっと気になったのではないでしょうか?
ここのライオンはトレーニングで採血や体重測定をして健康管理を行っていたはずでは?やっても無駄だった?もしやサボっていた!??

もちろん、採血や体重測定は続けていました(サボってないですよ)。
何を隠そうこの「あさひくん」は、ハズバンダリートレーニング※によって、麻酔などを使わずに採血に協力してくれるようになった日本で最初のライオンなのです!
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食欲があまりないと、いつもは大好きなお肉もいらなくなるので、トレーニングにほとんど協力してくれなくなります。
そのため今回は麻酔をかけた後に採血を行いました。
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では、採血や体重測定をしても無駄だったかというと、無駄ではないんです!
ライオンのような野生動物は、人間のように健康な血液のデータがあまりなく、また一頭一頭血液にも差があります。
「あさひくん」は健康なときに採血した血液のデータがあります。
緊急時には健康なときの血液と比べることで検査が正確にできます。

役に立つのは採血だけではありません。
体重測定も役立ちます。
麻酔薬の量は体重を基に決めるため、体重は非常に重要です。
麻酔薬が少ないと処置の途中で覚めてしまうかもしれず、危なくて近付くこともできません。
反対に多すぎると、麻酔が効きすぎて最悪の場合死んでしまう可能性もあります。
「あさひくん」は食欲がなくなりだしたとき、採血には協力してくれませんでしたが、体重測定には協力してくれました。
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処置をする2日前に体重を測れたので、麻酔薬の量を正確に決めることが出来、安全に麻酔をかけることが出来ました。


ハズバンダリートレーニングが無駄ではなかったことがご理解いただけたでしょうか?
ハズバンダリートレーニングで出来ることは限られており、ハズバンダリートレーニングで採血などが出来ても全ての病気を見つけることはできません。
麻酔や網などで捕まえたりすることは、これから先も非常に大切な技術です。
最も大切なことはハズバンダリートレーニングとその他の技術を上手に組み合わせていくことです。


「あさひくん」は、翌日から薬が効いたのか、食欲が徐々に戻り、目つきもしっかりとしてきました。
また元気な「あさひくん」に戻れるように、飼育員も獣医ももっともっと腕を磨いていきます。
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ライオン班:ばん

※ハズバンダリートレーニング:動物の心身の健康管理に必要な行動を動物たちに協力してもらいながら行うトレーニング。一部の関係者はハズトレと略すことがある。

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by omutazoo | 2016-09-20 18:17 | 動物